07/07/27 14:23:08 hXA2kAV+
「確信犯」は、一般に「悪いことと知りながら犯罪を行う人(もしくはその行為)」、「結果を予想した上で計略を巡らす人」
という意味で使われるが、これは本来の使われ方とは違うものである。確信犯とは「自分が行う事は正しく、周囲(社会)
こそが誤っていると信じ切っている」事がポイントであり、本人に「実際は悪い事 / ウラがある作戦」などの意識は無い
(文頭で例示した状況は確信犯ではなく「故意犯」と呼ぶのが近い)。
また、政治的・宗教的犯罪のみに用いられる、もしくは確信犯という言葉そのものが、それら思想的な意味合いを持つ
というのも本来の用法ではない。理由は上で述べた通りであり、多くの辞典に「政治犯や思想犯など...」のように例示
されることが多いのは、単に政治犯や思想犯に確信犯が多いためである。
用例
ここである程度似た言葉で間違いやすい用例を紹介する。
あなたは電器店の中にある修理部門の担当者。あなたの目の前には故障したテレビがある。
・「これで直るはず!」と思い込んで修理してみたが壊れてしまった(過失犯)
・「よくわからないけど...こうかな?」といじっているうちに壊してしまった(過失犯・『壊れるかもしれない』という認識が
あれば未必の故意犯)
・「修理不能扱いにして新品を店で買ってもらおう」と考え、わざと壊した(故意犯) ←これを確信犯とするのが上項の例である
・「テレビは社会を汚染するから、テレビを破壊するのは正義である」との信念に基づき壊した(確信犯)
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