04/05/26 14:26 b0nZR/cv
>>31
KenのACM受賞記念講演のその部分の主旨は、
「そういうバックドアを生成するコードをコンパイラに仕込んでも
結局誰も気付かなかった。」
ということ。
もちろん、当時のアカデミア的な土壌では、UNIXにそのようなモノを
仕掛けるなんてほとんどの人は夢にも思わなかったという事情もある。
しかし、Kenはまた、プロセッサのマイクロコードに仕掛けておけば
もっと発見し難いだろうとも言っている。実際、今現在、IntelのCPUに
そのようなバックドアがあってもそれを発見することは事実上不可能であり、
ソフトウェアだけがオープンでもそれだけで十分というわけではない、
ということは言えると思う。
ただし、ソフトウェアまでクローズドになったほうが遥かにバックドアの危険が
増えることは当然のことだし、その意味でソフトウェアだけでもオープンにする
ことは重要だと思う。