03/11/28 00:43 lb/7Vi4d
>>ちなみに地球シミュレータで扱かっているのは、水平20km格子、鉛直256層の
2048x2048x256=1G個の格子
嘘書いてた。緯度方向は南北90度までだから、2048x1024x256の0.5G個の格子、
が正解。もちろん解像度はこれだけじゃなくて、領域モデルだともっと細かく切ったり
します。地球シミュレータで扱う典型的データ量、という意味で参考程度に。
>>318
0.5G個の格子x10の変数 x 64bitとして、一つのステップあたり40GBの出力が出ます。
短期予報とかで毎時のデータを記録するとして、積分時間一日あたり40GBx24≒1TB
3年後までの天気を見ようと思えば総データは1Petaになりますね。
幾分資意的ではありますが、オーダーとしてはまさにこの記事に合致します。
実際にはある境界条件を与えて1000年後、などが興味の対象なのですが、そのような
場合にはもちろん毎時のデータではなく、月平均などを記録していきます。
これらを巨大なテープ装置を駆使してこれだけのデータを順次記録していくわけです。
このように、現在の気候予報の先端は主記憶10^2GB, 二次記憶1Pのオーダです。
もちろん計算機スペック上はこれ以上の記憶容量をもっています(地球シミュレータ
だと主記憶が16GB×640ノード=10TBあります)が、じゃあ一度にそれだけの計算を
おこなえるかというと、計算時間や並列化効率を考えると現実的じゃない、
ということになります。
>>315 もうおわかりでしょうが、世界で最もハードに金をつぎこんで手抜きしたも
のが、上記のスペックをもつ地球シミュレータ、というわけです。