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2010年元旦は凍えるような寒さだった。
国と東京都が国立オリンピック記念青少年総合センターに設置した公設派遣村を訪ねた。
どんな理由でここにたどりついたのか。それぞれの話に耳を傾けた。
中庭にある喫煙所に入居者が集まる。20代、30代も多い。
「こんなところに来る予定じゃなかった。 正月は故郷に帰ろうと思っていた」
北海道釧路市出身。27歳。とびだった。
一昨年秋以降、仕事が激減。週3日しか仕事がない日々が続いた。
日給も1万5000円から9000円以下に落ちた。仕方なく半年前から新宿の歌舞伎町で
ホストになった。客引きしていくらの夜の世界。金がある女性を1日1人は見つけることがノルマだった。
すぐに向いていないと分かった。12月中旬、ホストを辞め、仲間の家や客の家を転々とした。
とび職に戻ろうとハローワークに通ったが、求人は見つからなかった。
実家に妻と1歳の娘を残す。月7万~8万円の仕送りも、今はできない。
家族には派遣村にいることを知らせていない。
元日に鳩山首相、菅副総理ら政権幹部が次々と派遣村を訪れた。
「アピールだけですね。首相がお母さんからもらったお小遣いの1割でもいいから僕らに分けてほしい」
そう言う男性は34歳。北海道出身。横浜で派遣社員として働いていたが6月に失業。建設現場を
転々とし、12月20日に仕事も寮もなくなった。
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