10/04/01 18:25:23 Xb5zlDzT
Magny-Cours, Nehalem-EX と新製品の発表でSPEC2006の登録も面白いことになっていますが、今回は>>678-681と>>704-706に続いて Westmere vs. Nehalem の比較です。
あれから、同じ4-coreでの Westmere と Nehalem の結果も登録されました。前回の考察がどの程度正しかったのでしょうか。
比較対象は次の二つです。
・Westmere Xeon E5630/2.53GHz
CINT: URLリンク(www.spec.org)
CFP: URLリンク(www.spec.org)
・Nehalem Xeon E5540/2.53GHz
CINT: URLリンク(www.spec.org)
CFP: URLリンク(www.spec.org)
OSおよびコンパイラは同じ条件で64-bit環境になります。
OS: SuSE Linux Enterprise Server 11 (x86_64), Kernel 2.6.27.19-5-default
Compiler: icc/ifort Version 11.1 Build 20091130
Base Pointe: 64-bit
では結果を見てみましょう。Mod版は>>679の基準で、次の基準で計算しています。
CINTは 462 を除く。
CFPは 410, 434, 436, 459, 481, 482 を除く。
■ Westmere vs. Nehalem (4-core, Linux, 64-bit)
CINT_base CINT_base(Mod) CFP_base CFP_base(Mod)
E5630/2.53GHz 30.7 24.0 35.6 34.0
E5540/2.53GHz 29.8 23.5 26.6 25.3
+3.2% +1.9% +4.6% +2.7%
コア増加分を抜きにしても2-5%程度の性能向上を果たしています。注目は、シングルスレッド性能のみを評価したMod版での比較より並列化の効果が加味されている公式版の指数の方が差が大きくなっていることで、WestmereとIntelの
最新コンパイラは並列コードへのチューニングが進んでいることが示されているのでしょう。