08/06/28 00:01:08 w+R3uyvn
>>69 思ったより長文になった('A`)
以前のプログラムをそのまま使用(と言ってもある程度最適化が必要)する場合はベクトルプロセッサ優位。
流体系の計算をする場合はベクトルプロセッサの方が使用率（稼働率）は高い。
しかしネットワーク層に要求される性能がバカみたいに高く、コストが高いのが難点。
同じ金額で作る場合にはスカラプロセッサの方が理論上の最高性能が高い。
しかし、流体系以外のプログラムにおいては稼働率が高くなる場合もある。
地球シミュレータの場合は地球気象のシミュレーションという目的があったからこそ、
ベクトル型に決まった経緯がある。
取り敢えず地球シミュレータは改修する事で寿命を性能を伸ばすが、次世代の国産スパコンである
京速計算機（コードネーム）はスカラ+ベクトルの混合型で10PFlopsの性能になる予定らしい。
という事でベクトルvsスカラどちらが良いかというのは決めずに匙投げしたと言うこと。
しかし10PFlopsをベクトルプロセッサで実現しようとするとネットワークの物理層がとんでもない事になる
（現在の地球シミュレータでも通信ケーブルが凄い事になってる）ので物理的に無理なんだろうね。
スカラ型も勿論各ノードを接続するネットワークの量は増えることになるけど、ベクトル型程クリティカル
じゃないし。
結局計算機という名前が示すとおりコンピュータなんて物は道具なので、何を計算するのかに依って
どちらが良いかは決まる。がしかし、京速計算機は何を計算したいかが決まってないｗ
今後のスパコンがどうなるかなんてのは予想し辛いけど、現実解としてスカラとベクトルの中間である
GPUみたいなプロセッサに落ち着くんじゃないかなとか個人的に思ってたりする。