07/05/27 13:03:27 /avpNWiw
>>594
そのような要素もあると思うけど、あっても大した問題じゃない。
メモリ乱高下の原因は三星電子のビジネスモデルだね。
かつて栄華を誇っていた日本のDRAM産業は瞬く間に三星に敗北し絶滅寸前
まで追いやられた。三星のビジネスモデルは大型投資・大量生産・惜しみ
ない最新機器と技術の投入による規模で他を圧倒する戦略だった。当時の
日本の半導体各社は三星のことをキチガイじみた無謀な行為と嘲笑していた。しかし三星は最新技術で作られた安価で安定したDRAMを大量に市場へ送り
込み圧倒的シェアと市場支配を形成し、日本の半導体産業が得たことの
ない莫大な利益をあげた。日本のは半導体産業がこれを事実と受け止める
のとショックから立ち直るにはかなりの時間を要したが、各社のDRAM部門を
統合させて設立されたのが皆さんご存知のエルピーダメモリー。エルピーダ
メモリーが取った戦略は三星ど同じ。こうして韓国・台湾・日本・中国の
半導体メーカーが「大型投資を躊躇したら負け」という三星モデルを踏襲し
サバイバル戦争を引き起こした。
この傾向はDRAMに限らず、薄型ディスプレイ、携帯電話などあらゆる商品で
見受けられる。これら商品では需要が高ければ市場参加各社が高い業績を
あげられるが、供給過多になると凄い勢いで価格が急落し各社の屋台骨を
揺るがす事態を引き起こす。もう麻薬みたいなものだね。