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【朝鮮日報社説】「10年先も分からない」というサムスンの危機意識[06/29]
スレリンク(news4plus板)
サムスン・グループが現在の企業構造に大なたを振るい、経営体制の見直しを図る組織の
立て直しに乗り出した。既存の投資優先順位を再検討するとともに、5-10年後に備えた主力
事業を選定し、世界規模の部品調達体系をつくって、ムダを省くのが目的だ。系列各社はす
でに構造調整担当の部署を立ち上げ、作業に取りかかっている。また一部の系列企業では大
規模なリストラも予想されている。
サムスンは昨年、141兆ウォン(約18兆7200億円)の売り上げと10兆7000億ウォン(約1兆42
00億円)の純益を記録した。同社の国内総生産に占める割合は20%近くにのぼる。名実ともに
大韓民国を代表する企業だ。そのサムスン内部に構造調整に乗り出すほどの危機感が漂っ
ているのだから、これは国民全体が気を引き締めなければならない事態と言える。
サムスンは最近、原油高やウォン高に半導体価格の下落が追い打ちをかける三重苦に悩ま
されている。サムスンSDIは今年第1四半期、創業以来最悪となる1100億ウォンの赤字を計上し
た。サムスン電子も2004年に12兆2000億ウォン(約1兆6200億円)だった営業利益が昨年、7兆
ウォンにまで落ち込んだ。ここ数年間にわたって携帯電話・半導体・液晶パネル(LCD)といっ
た主力製品の収益率が悪化したことを受けたものだ。
サムスンは4-5年前から「将来の主力分野の開発」を目標に掲げてきたが、依然として半導
体に代わる主力製品を見つけられないでいる。今では「グループそのものも安穏としてはいら
れない」という言葉も聞かれる状況だ。国民としては、サムスンが組織の立て直しを迫られるほ
どなら、ほかの企業はいったいどんな状況にあるのか心配にならざるを得ない。