08/05/30 20:11:53 UrdY5fj5
eAccessはeXtremeDSL
Centillium社が日本市場向けに開発した、G.992.1 Annex CベースのADSL高速化技術群の総称。
現在発表されているeXtremeDSL技術は「eXtremeRate」と「eXtremeReach」の2種類。
eXtremeRateでは、A/Dコンバータの精度向上やノイズ源の減少など、Annex C規格の範囲内での高速化のほか、
S=1/2方式や新たな誤り訂正符号(トレリス・コーディング)を採用することにより、転送効率の向上を図っている
(最高1Mbps、平均500kbps程度の高速化が可能とされる)。
一方、eXtremeReachではC.xやAnnex A.exと同様に上り方向の帯域に下り方向のデータを流すほか、制御信号が
占有できる帯域の範囲を広げ、ISDNからの干渉にも影響されにくくなっている。
eXtremeRateとeXtremeReachは現在は併用できない仕様になっており、eXtremeDSLに対応した同社のチップセットが、
ADSLリンクを行なう際にeXtremeRateとeXtremeReachのうちどちらかのモードを自動的に選択する。
eXtremeDSLの大きな特徴はeXtremeRateの部分にある。eXtremeRateではC.xやAnnex A.exと違って上り方向の
帯域は上り専用として使い続ける(eXtremeReachでは下りにも使う)ため、上り方向の通信速度は悪化しないというメリットがある。
eXtremeDSLはeAccessが「ADSLプラス」サービスで、NTT東日本・西日本が「フレッツ・ADSL モア」サービスで採用
しているほか、地域系ADSLプロバイダでも数社に採用例がある。
ちなみに、eXtremeDSLで使用している技術は制御信号の多重化を除いてG.992.1 Annex Cの範囲に含まれる
(制御信号の多重化はG.992.3という次期ADSL規格に含まれる予定)が、類似の高速化技術であるC.xとは互換性がない。