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進化を続けるモバイル向けUIの最前線─シリコンバレーで見た未来(前編)
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2007年6月に米国で発売されたAppleの「iPhone」は、タッチパネルを用いた独特のユーザーインタフェース(UI)が大きな注目を集め、世界の携帯電話のUIにも
大きな影響を与えた。2008年7月11日には、世界22カ国で「iPhone 3G」が発売され、日本でも熱狂とともに迎えられたのは記憶に新しい。iPhone3Gの国内での
販売実績については、当初期待されたほどではないとの報道もあるが、その話題性や斬新な商品コンセプトは、少なくとも新しいケータイの在り方や方向性を
示したことは間違いない。
こうした中、日本を始め世界各国で、従来の機種とは大きく異なるUIを採用した携帯電話が次々と登場している。まだ製品としての完成度は低く、お世辞にも
使いやすい端末とは言えないが、キャリアやメーカー各社が、市場成熟化の打開策として、UIの進化に真剣に取り組み始めたのは確かだ。その引き金を引いたのは、
iPhoneだったと言っても過言ではない。
このiPhoneに刺激され、世界のIT業界では今、新たなUI開発への取り組みが進んでいる。一般にUIとは「人間と機械の相互作用」を意味するが、より具体的には
「情報機器の操作方法と、処理された情報の出力方式」である。そこには今、タッチパネルに加え、ペン入力や音声認識・自然言語処理など、さまざまな要素
技術が導入されつつある。いずれも、かなり以前から研究開発が進められ、現時点でも十分に商品化が可能なレベルにまで到達している技術だが、まだ広く普及
するには至っていない。情報機器の主流が、従来の据え置き型PCからiPhoneのような携帯端末へとシフトする中、それらの要素技術が再び見直され、新たな
モバイルUIとして注目を集めているのだ。
その動向を調査するため、米IT産業の集積地シリコンバレーで今、話題になっているベンチャー企業や著名な研究所を訪れ、さまざまなモバイル向けのUI技術を取材した。