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◆クワガタの値段、どう決まる？ １匹数十万円でも割に合わず
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輸入されたカブトやクワガタが考えられないような高い値段で取引されるようになり、
１匹１０００万円もするクワガタが売買されたと報道されるなど、世間の人をも驚かせました。
夏休みの自由研究の定番とも言えるカブト、クワガタになぜ高級乗用車に
匹敵するほどの値段が付くのでしょうか。（佐竹一秀）
■希少性と人気度次第
さいたま市と神奈川県海老名市でカブトとクワガタの専門店「ドルクスグッズ」を経営する角田正人さん（４４）は、
その秘密を「希少性で決まる」と説明する。つまり金やプラチナなどの貴金属のようなものだ。
同店の商品の１つであるペロティベトナムシカクワガタ（ベトナム南部産）はかつて、
生きた個体が存在せず世界に標本が３体あるだけのまさに“幻のクワガタ”だった。
しかし３年前の２００４年に個体が見つかり、そのときに店頭価格７１万５０００円の値段がつけられた。
その後、次々と採取されて昨年は２７万円、さらに今は４万２５００円にまで値下がりしている。
また同じ種類でも産地によって値段が違ってくる。スマトラ産のセアカフタマタクワガタは４２００円だが、
ボルネオ産は２万５０００円と約５倍もの開きがある。これは「人気度での違い」という。
希少性という点では貴金属と同じで、人気度という点では株式相場と同じような値段の付けられ方をしているわけだ。
貴金属や株の場合は取引所で値段が決まるが、クワガタの場合はネットオークションサイト「ビッダーズ」
で取引される値段がほぼ市場価格の目安になっていて、事実上取引所の役目を果たしている。