06/02/04 18:46:35 38D8z0LE
♪ピーヒョロピーヒョロ
繰り返し笛の音が流れる。すると、ポツリポツリと、
大男の眼から涙がこぼれおきてきた。
「ああー、この音色は聞いたことがあるのら。
この音色は、ワシがまだ若かったころ、イランのフサンで聞いた音色ら」
そうである。賢きこの婦人は、大男のしていた腕輪から
彼はイランのフサンから夢見てやってきた。
そして、ある富豪の家に仕えていたに違いない。
そこでは、毎日をゲーム開発に勤しみ、
ある時はグラフィッカー、
ある時はデバッガー、
またある時はテスターと、
つまらない作業に追われていたのだ。
かくいう婦人も、かつて派遣社員で大手ゲーム開発の下請けをやったことがあった。
そこでは、毎日をラーマンで凌ぐ苦しい生活であった。
そんな彼女であるからこそ、大男の過去を見ぬくことができたのだ。
笛の音のメロディーは、実は「風の中で」であった。
涙を流している大男をみた村人達は、
「なんだなんだ。そんな恐ろしい奴ではなかったのか。
彼には音楽を解する心があったのか。
そうだ。みんなで音楽を聞かせてやろう」
と言い、みんな楽器を手に大男の周りに集まり迷いのダンスを奏でた。
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するとどうであろう、兄弟がやってきてダンスを始めたではないか。
それ以来、大男は村人を守る強大な兵器となり魔王軍に立ち向かうハズであったのだった。