05/01/28 23:21:13 fdw8ItWw
何年もの間、Cでプログラミングをしてきた>>1にとって、グラフィックの描画は特に問題ではなかった。
DirectX Graphicsを使えばWindowsのGDIでは不可能な、高速なグラフィック表示ができることを知っていたのだ。
主に複雑な3D画像をリアルタイムで描画することを目的とする機能ではあるが、2D画像を扱うことも出来る。
さらに、個々のパソコンに搭載されているグラフィックス関連ハードウェアの違いを意識せずに、
それぞれの実行環境がもっている性能を生かしたアプリケーションを作ることが出来るのだ。
>>1が最も興味を持ったのは当たり判定だった。
「当たり判定・・・」
>>1は今まで、当たり判定のアルゴリズムを真剣に考えたことがなかった。
if( !( x2 > x1 + w1 || x1 > x2 + w2 || y1 > y2 + h2 || y1 + h1 < y2 ) )
このような短形同士の当たり判定で十分だと考えていたからだ。
しかしHSPに勝つためには自分が使う言語の力を最大限に発揮させる必要があると感じた>>1は
より高度な当たり判定を実装することを考えた。HSPの速度では到底不可能な当たり判定を。
>>1はただひたすら、それだけを実現するため、プログラムを睨んでいた。
それが、これから始まる悪夢の前兆だということに気づいたのはずっと先のことだった。