10/05/08 13:15:04 AkPaQaOb
みんなが言うようにCD900STは確かに良いヘッドホンだけど唯一の欠点として
「LRの音が違う(音量感が違う)」という特徴があるんだよね。
何故そうなるのかというと、ヘッドフォンのコードがL側から片出しされている
ので、「コード→L側→R側」という順番で音の信号が通っており、R側の信号が
L側を中継して配線されているからなんだな。
つまりLからRへ信号を送る際に存在する"約 50~60cm"の配線によって音量差が
生まれてしまっていることはみんな先刻ご承知のとおり。
でも、これがCD900STの特徴だから、それを改造なんかで直してしまっては
角を矯めて牛を殺すことになってしまう。
つまりCD900STを使い込んでいるプロはこの音量差を習慣的に補正して音像を
やや左にふるようにしているからなんだ。それはもう無意識のうちに行われる
ように刷り込まれてしまっているから、いまさら左右の配線の長さを揃えたり
したら、リスナーが聞くときにボーカルがセンターに定位しなくなってしまう。
標準原器の宿命というべきか、ミックスの世界も奥がふかいよね(^^)v