07/09/15 00:16:01 rMmDaTPl
>>14
今日では、漫才はC-38などセンターマイクの前で演じるものだ、という認識が支配的だろう。
だが、歴史をひもとくと、ラジオ放送が始まる前までは、マイクはもちろんPA装置の一切無い
演芸場で、マイク位置など気にせず大げさに動きながら演じる漫才が意外に多かったそうだ。
当時、最新のメディアであったラジオが、舞台上での動きが小さい一部の芸人だけを選別して
生き残らせたと言っても過言ではないだろう。
今、TVの漫才番組ではセンターマイクは飾りに近く、ワイヤレスのラベリアマイクがメイン機材に
なっているが、これは漫才を本来の形に戻す役割を果たしているのではないかとも思える。
ところで、「やすきよ」コンビ結成当時、やすし師匠はある問題で困っていた。
やすし師匠はその頃すでにラジオの仕事をこなしており、マイク位置に縛られながら
指定位置で巧みに演じることができていた。
しかし、それまで演芸場の仕事が多かったきよし師匠は、オフマイクの位置にまで
無雑作に大きく動いてしまうのだ。
ネタは面白いのに、肝心の声をマイクが拾わないのではどうしようもない。
やっさんは無意識にマイクから離れていくきよしをコントロールするべく努力し、ついに
あの「やすきよ漫才」の形を完成させた。
見えない部分で、凄まじいエネルギーを投じて努力していたことが偲ばれる。
って何のスレだっけ?w