07/09/03 09:18:33 BrcHGk9E
俺は演奏はことごとく人力であるべきだと思うし、生演奏できる曲に打ち込みを導入した時点で「音楽の楽しみ」のかなり大部分を捨てちゃっててもったいないなー、とは思う人間だけども、
Vocaloidの打ち込みだけを楽しむようなライトユーザーさんが低級(?)だとは思わんし、まして「そりゃ音楽じゃねぇよ」「お前はまちがってる」なんて思わん。
たとえばライトなユーザーさんが追求しなくって、ヘビーなユーザーだけが追求することってあるでしょ。
一番わかりやすいとこだと「曲はオリジナルでなければならない」とか。
で、この場合ヘビーなユーザーには二種類いて、
1)「自分が追求してることは誰もが追求しなければならない」と思う人
2)「自分が追求していることを全く追求していない人もいる」って認識している人
よくモメ事のタネになるのは1)の人なわけだ。
一見どっちもどっちに見えるが、1)の理屈は明確に間違ってる。
誰でも大なり小なり、「音楽のある部分を追求しない」ってことをしてるからだ。
たとえばいわゆるバンドマンが曲作ろう、って考えたとき、
ドラムがいてベースがいてギターがいて・・・って部分はそんなに追求しないでしょ?
「歌にはサビがある」って言う部分は無条件のデフォルトとしちゃったりしてるでしょ?
でもその辺だって追求しようと思えばできるし、実際してる人もいる。(そして新ジャンルが誕生する)
かといって、追求していない人が劣った音楽のアプローチをしてるわけでもない。
つまり、
・ヘビーユーザーとライトユーザー
・コピーバンドとオリジナルバンド
・作曲家と演奏家
・バンドとDJ
なんてな、音楽ってもんを要素分解したときに、単に「どこにどんだけ力を入れるか」の取捨選択の違いなわけよ。
究極なとこまで言っちゃえば、iPodのいい曲順を考えるのに頭ひねるだけでも、りっぱな芸術活動だと思うし、何より面白いと感じることはできると思うよ。
芸術ってな、「人間にとって何が”イイ”のか」の方法論と実践を知性と感性で追求する活動なんだから。