08/02/11 02:14:20 4hj5HrVX
>>653
聴き専であれ、作り手であれ、響きに敏感な人々のあいだで使われるのは
「趣味の良し悪し」という、ある種曖昧な表現の言葉だと実感してる。
和声の禁則がどうの対位的な動きがこうの、そんな具体的な差異はとっくに超えて、
「各自の経験」と「最大公約数的な共感」と「最小公倍数的な飛躍」でもって、
骨董品の目利きのごとく「趣味がいい&悪い」と言い、その先で「好き&嫌い」を表現するんだよね。
そういう前提で言わせて頂くと、
>>634氏のコーラス曲からは趣味のよさと共に硬さや気負いを感じざるを得ないんだ。
元曲のポピュラリティーもあってか、ダイアトニックな響きからの安易な離脱から
アカデミック・ジャズ風な被分析性のにおいを感じさせ、あまりよろしくない壁(抵抗感)が生じていると思う。
そういう響きの「におい」に対して、>>650>>654の両氏は反応しているんだと感じられるんだよ。
冒頭の「to you」のユーの響きの狙いは感じ取れるけれど、
「Happy birthday Dear...」からの響きとその後のドミナント・サウンドへの傾斜のストレートさと比べると
冒頭はもっとインサイドな響きの中で細やかに奇をてらったほうが、より趣味よくまとまったと感じるんだ。
勝手なこと言ってごめんね。お互い修行あるのみですよ。