07/12/29 03:30:38 g+8tZKHJ
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C型肝炎と飲酒
飲酒の習慣があるC型慢性肝炎の患者さんは、病院で「お酒は止めましょう」と
言われると思います。
それでは、アルコールはC型慢性肝炎にどのような影響を及ぼすのでしょうか。
まず、お酒を飲む習慣がない人に比べ、習慣的に多量に飲酒をする方は、肝障害が
明らかに進展します。アルコール摂取によりHCV-RNAの量が増加するという報告が
あり、アルコールはC型肝炎ウイルスの増殖を招き、その結果、肝機能を増悪させて
病状の進行を早めると考えられているのです。逆に禁酒するとHCV-RNAの量が低下し、
肝機能は改善します。ですから、飲酒の習慣を止められない患者さんは、インター
フェロンの投与の適応も難しくなります。
また、C型肝炎ウイルスによる肝硬変の患者さんでは、アルコールが肝臓がんの発生
を促進するとの報告もあります。
我々は原則としてC型肝炎ウイルスによる慢性肝炎や肝硬変の患者さんには禁酒をす
るようおすすめします。しかし実際の医療現場では、様々な性格や職種の患者さん、
そして独自の「生き様」をお持ちの患者さんがお見えになりますから、病状によって
は少量の飲酒を許可する場合もあり、我々にとってもなかなか難しい課題です。