06/09/21 22:40:32
>>620
詰め将棋の探索アルゴリズム。
非常に簡単に説明すると、
通常の詰め将棋探索アルゴリズムは、王手をできる手をすべて試して、
次に王側は、逃げる手をすべて試して、さらに王手する手をすべて試す
というのを繰り返すことで、最短で何手で詰むかを探しているんだけれども、
それだと遅いので、
共謀数というのを導入して、
王手したときに逃げられる手の数を共謀数から引きながら探索すると、
王が逃げる道が狭くなる方向を優先して探索するようになります。
すると、高速に詰めを見つけられるって感じです。
迷路で鬼ごっこをイメージしてもらうとわかり易いかも。
敵を逃げ場の少ない方に追い詰めていくと、詰めが見つかりやすいって感じ
詰めは速く見つかるけど、必ずしも最短の詰めが見つかるかどうかは解らない。
実際は、王が逃げる手数だけじゃなくて、王手できる手数の方向からの両方からも調整していて、
けっこう難しいです
参照:コンピュータ将棋の進歩2(共立出版)