02/04/19 01:13
みずほは開発期間についての多くを旧3行主導権争いに費やした。
殆んど全部、というべきかもしれない。不幸なことにリレーコンピュータでの対応
は全ての意味で不毛な手段であった。見ればわかる。仕様は
読み辛く、トランザクションは煩雑であり、設計は稚拙だった。しかし
それにもかかわらず、リレーコンピュータは3行平等を建前として保つことが
できる数少ない非凡なソリューションのひとつでもあった。IβM、不治痛・ 目立
、そういったベンダー群の顧客争いに伍しても、3行のその戦闘的
な権力争いは決して劣るものではないだろう、と僕は思う。
ただ残念なことに、みずほには最後まで自分の闘うべき相手の姿を
明確に捉えることはできなかった。結局のところ、不毛である
ということはそういうものなのだ。
1年と数ヶ月、みずほ統合プロジェクトはその不毛な闘いを続けそして飛んだ。
2002年4月のある晴れた月曜日の朝、片腹にATM現金引落障害を抱え、公共料金の
引き落とし日を控えたまま顧客の口座から振替を二重に引き落としたのだ。
主導権を争ったことと同様、責任の擦り付け合いの醜さもたいした話題にはならなかった。