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『ルポ・貧困大国アメリカ』(堤未来著)は、米政府が経済難民と化した若者たちを巧妙な手口で徴兵する仕組みを築き上げていることを指摘し、生きるためには軍隊へ行くしかない社会状況を招いたアメリカ政府を厳しく批判している。
そしてその軍隊内部では、現在、自殺者が急増している。6月3日現在で、現役米兵の自殺者数は154人に達し、アフガニスタンでの同時期の戦死者124人を上回った。
徴兵される若者たちには「愛国」や「正義」といった、命をかけるに値する動機づけが必要なのだが、実際に戦地に赴くと、自国の戦争が正義とはあまりにもかけ離れたものであり、何か別の勢力によっていいように操られているということに気づいてしまう。そんなことのために命を犠牲にして戦うことの無意味さ、空虚さに絶望しているのである。