10/11/15 19:25:26 UV7L9ydA
いや。結局、問われているのは「その人の生き方」の問題ではないだろうか。
スパイ容疑で住民2名を処刑した阿嘉島の場合。
現在では住民と旧守備隊との手危機的な交流会もあるらしいが、当初はこの件で
相当軋轢があったようだ。
戦後、隊長にこの件を住民が質すと「処刑しろという命令は出していない」という
ことだったらしい。しかし2名の住民が処刑されてしまった。
集団自決の軍命の有無に焦点が当たる渡嘉敷においても、投降勧告文をもった
男女6名がスパイ容疑で処刑されている。曾野綾子の「神話の真相」でその件を
問いただされた隊長もまた「処刑しろとは命令していない」と述べている。
又「当時の異常な局面を実際に経験した人にしか分からない」とも述べている。
終戦直後なら、戦犯になるかならないかの瀬戸際で「処刑しろとは命じていない」と
いう弁解が出てくるのも分かる気がする。
しかし戦争の記憶は遠い過去のものとなった現在、ちゃんねる桜や恵隆之介らが
「軍は悪くない。住民が勝手に死んだ。」とか
「スパイだった。処刑されて当然」などと、
とんでもないことを言いだし、それを信じる2ちゃんねる脳達が増殖している。
極限状態で起こった人道にもとる行為の真実を隠蔽し、昇華し、褒め称える人々。
その言に騙され、踊らされる当事者達。
問われるべきは、極限状態のなか、スパイ容疑で罪なき人を処刑した当事者達では
無く、現在それを隠蔽し、万人を騙そうとしている人々・組織の責任である。