05/01/09 18:51:46 tjyrOXDN
私は昨年のオフでのプーランクとバッハで連弾や2台ピアノに興味を持ったのだが
この辞典ではタイユフェールの連弾曲が易しい曲として紹介されていたので気になっていた。
そして年末、たまたまタワーレコードに行ったらタイユフェールの4手作品のCDを発見
URLリンク(www.geocities.co.jp)
ここに紹介されているMark Clinton, Nicle Narboni のCD
そして初めて聞いたこの作曲家の音楽は私がプーランクに求めていたフランス音楽の匂いが濃密に込められていた。
今日、東京文化会館の音楽資料室へ行った。
そして、タイユフェールの楽譜を探したが、わずかに4つしか所蔵していなかった。
そのうちの3つがピアノ曲。初期の代表作である2台ピアノのための「野外遊戯」、
ピアノ初級者向けの「3つのソナチネ」、「アンファンティーヌ」。
3つのソナチネは楽譜見ながら諳んじてみたが、なかなか楽しそうな曲。
初級者のおさらい会用に最適で埋もれさせておくのはもったいないと思われ。
野外遊戯はCDで聴いた感想だが、20世紀初頭のフランス音楽の典型でとても楽しい曲。
そして、おそらく唯一の伝記的書物、「ちょっと辛口タイユフェール回想録」を読みふけった。
URLリンク(www.shunjusha.co.jp)
とても面白くて一気にのめり込んだ。
1892年産まれ、1983年死去、91歳の長い生涯。
回想録と記されている通り、タイユフェール自身の自伝で産まれてから50歳頃までの事を書いてある。
巻末には年表と全作品リストも掲載されているので資料的価値も充実。
フランス近代音楽愛好家には絶対に読んでもらいたい一冊。
さて、彼女自身の言葉による彼女の生涯であるが、これがとても面白く、有名人も沢山出てくる。
2歳半でおもちゃのピアノで遊ぶようになり、5歳でグランドピアノを弾きこなすようになった。
もちろん楽譜なんて読めない。耳で聞いた物を即興で弾いてのけるのである。