06/09/03 22:09:41 TJEaMsOe
>>551のレポ
皇国史観研究会の方や初参加の方が何人も来てくれたこともあり、
今回は二十五人前後(?)集まるという盛況で、会場はもう少しでいっぱいといった感じでした。
講師は、以前から場所取りなどをやっていらっしゃる孤高の相場師さんが務められました。
内容は、まず水戸学から説き起こし、松蔭を中心とした幕末史の変遷に触れ、
最後に幕末と現代の比較をしつつ国家主義や市場原理主義といったものについて考えました。
特別僕の印象に残ったのは、
・水戸光圀公「我が主君は天子也」「将軍は我が宗室」
・藤田幽谷「君臣上下の名分が確立して初めて社会の秩序を維持できる」
・開国(⇔鎖国)と攘夷(⇔撫夷)は対立軸ではない。
・同様に、尊皇(⇔共和制)と佐幕(⇔倒幕)は対立軸ではない。
・吉田松陰は開国攘夷派。のちに、あまり知られていない僧黙霖の影響で討幕派になった。
・松蔭は西洋の力を自覚した、いわば「自覚的攘夷派」であった。
・無闇な攘夷、いわば「信仰的攘夷」は危険である。
・デフレ不況下では全体主義が台頭する。
・歴史的に見て、デフレを克服できる公共事業は、戦争。
・九六年以降の世界同時デフレ不況は、イラク戦争によって克服に向った。
・デフレ不況下では、労働価値が低下し貨幣価値が高騰する。結果として、人命軽視の発想が広まる。
・インフレ不況下では、一揆主義が高まり、不満の矛先は政府に向う。
・インフレ五㌫程度が適切な経済状況。
・将来的には、アジア共通通貨はあってよい。
以上のようなところです。ちょっと話が違うところなどありましたら、訂正よろしくお願いいたします。
いずれにしましても、素晴らしいご講義でした。ありがとうございます。
会場の雰囲気も和気藹々としたもので、途中質疑応答などを交えながら進みました。
あと皇国史観研究会の方から、富田メモに関する冊子の紹介がありました。
そんなところです。
また次回(10/7)も楽しみにしております。