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【三重】在日韓国・朝鮮人問題をテーマとした人権啓発漫画が今春、三重県から発行される。
脚本づくりにあたっては1世から4世まで県内の在日韓国人30人に直接取材し、等身大の在日
像を描き出した。これは民団三重県本部(殷鍾秀団長)の全面協力があって実現したもの。
1万冊を印刷し、県内すべての小・中・高校と行政機関に配布する。
県内同胞30人に取材 民団県本部監修
タイトルは「カヌンキル(僕の生きる道)」。在日として生きる道を選択した3世の高校生が、
日本社会の偏見・差別の厚い壁にぶつかり、もがきながら自己実現を図っていく道筋を描く。
主な登場人物は1世から4世まで幅広い。これら複数の世代が複雑に絡み合い、重層的な
在日像を浮かびあがらせる。1世の証言を通して過酷な植民地体験を浮き彫りにし、2・3世の
代になると生き方も多様化していく様子をありのままに描く。共通しているのは在日ゆえの苦悩だ。
主人公に「こんな血いらんわ、抜いてくれ」と言わせる場面などは象徴的といえる。
思い悩みながらも韓国人として生きる決意を固め、共生があたりまえの日本社会に変えて
いくことこそ自身の生きる道だと気づく。
主人公が出自を隠し二つの名前の間で揺らぐ姿は、日本社会の閉鎖性の表れでもあると
指摘している。教師はそんな主人公に「(韓国籍であることを)周りには言わんほうがええな」
と勧める。登場人物の本名宣言にも級友の反応は対照的。一方はまっすぐ受け止めようとし、
もう一方ははぐらかす。漫画でありながら日本人の読者に投げかけるメッセージは重たいものがある。
(以下略)
民団新聞 URLリンク(mindan.org)
漫画「カヌンキル」の表紙
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アボジから日本人との結婚を反対される
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