04/05/06 02:30 PLqdkh+4
たしかに事件は衝撃的だけど、この映画だけを悪役にするのもどうかなあとは思う。
たとえば(以前にも話に出た)「タイタニック」だって、遺族の許可は取っていないわけだし。
ノンフィクションをフィクションにしている点では同じでしょ。
あれ見て、世界中の人が、(史上最悪の海難事故の事実をねじ曲げた)ラブストーリーとして感動して、
監督や制作サイドを大もうけさせてスターを生んでいる。
乗務員が悪いやつと思わせている(実際は違うらしい)。あれだって遺族は不愉快だろう。
実際の事件、事故の独自の解釈の映画化って、
猟奇キワモノから、実話と気づかないぐらいアレンジされているものまで、映画の王道でしょ。
事件は確かにやるせないし、こんな映画見たくもないが、
残念ながらこういう映画化の企画自体は古今東西珍しくない。
今回はたしかに宣伝が、被害者に共感する人間の神経を逆なでしたかもしれないけど、
それで上映中止にまで追いやったり、いろいろ販売中止運動をやるのは、
ちょっとやりすぎにも思える。それが正しいなら、今日の映像産業は成立しないだろう
(法的な拡大解釈ですべての実話の映画化が成立しない)。
「わたしは見ない」。それでいいんじゃないかと思う。
誰も見なければ、自然と市場から排除される。
こうやって無理に封印させようとすると逆に興味がわいてしまう人も多いし、
(宣伝とまでは言わないけど)逆効果では?