22/08/20 09:12:20.59 0.net
X:命題変数
P,Q:2つの命題
とする.このとき
Pが成り立てば(P=T)
P∨X
より
P∨¬PやP∨Qなどいくらでも書ける.ここでP∨¬Pの使用を制限することは
直観だろうか? これはa=bの問題に似ているかも知れない.同一の原理から
P∨Pは導出される.これをP∨Qと表示するときP∨¬Pはその表示に含まれるのだろうか.
これのみを考えた場合,私はこの表示はP∨Qに含まれない気がしている.
すなわち,ここからは排中律が適用できる根拠がない.
しかし,直観主義論理のようにPと¬Pを同列に語ることができるとすれば
P∨¬Pが導出できる.しかるに,排中律を適用してもしなくても
P∨¬Pは表示される.それゆえ,直観主義論理では排中律が成立するとは限らない,
というのは誤りではないだろうか.
☆ Pと¬Pを同列に語るとはP∨¬Pのことではなく,Pを仮定(前提)にしたときに
¬Pが示された場合,そこから命題変数Xが導かれることをいう.
例
1 (1) P 前提(仮定)
1 (2) ¬P 仮定
1 (3) P∧¬P 1,2.∧-導入
1,2 (4) ¬P 3.∧-除去
1,2,4 (5) ⊥ 1,2-4.¬-除去
1,2,4 (6) P∨¬P