22/07/02 00:42:39.20 0.net
【趣旨】
ここでは日頃学んでいることを
アウトプットして
より学習効果を高めようという場です。
19歳から勉強を始めて約20年ですが
読むだけよりも書いて考える
ということの重要さを思い知りました。
【内容】
刑事法学(刑法学・刑事訴訟法学)
2:山本大輝
22/07/02 01:11:42.87 0.net
>>1乙
刑法総論の参考文献
西田典之著・橋爪隆補訂『(法律学講座双書)刑法総論』 弘文堂 2022年第三版三刷
2022年 7月2日現在 100項まで読了。
3:山本大輝
22/07/02 03:28:20.00 0.net
こっちは概念の定義や学説・判例などを書きたいと思います。
あるいはもっと法学的に条文の読み方や判例の読み方など
解説の部分をメインにしたいと思います。
質問や議論は恋愛学部スレで。
もちろん恋愛学部スレを使い切ったら
こちらに統合したいと思います。
4:山本大輝
22/07/02 03:38:13.57 0.net
法律関係の本は常に新しいものを用意したいと考えています。
それなので,同じ分野の本でもできるだけ新しいものを選ぶようにしています。
六法も同じです。
ただ刑事法に関していえば
小野清一郎がどうしたとか
牧野英一がどうしたとか
木村亀二がどうしたとか
そういう話になった場合には古い本を出すかも知れません。
ただ既に構成要件論で,私は法益侵害行為説というものを主張したくなっているので
先人の本を参照することは少ないかも知れません。
ここで新しい学説を出しても何の影響力もありませんが
読書をするからにはそういう研究のようなこともして行こうと思っています。
既存の学説の検討・新説の発案と論理の改造が主たる目的です。
5:山本大輝
22/07/02 03:45:20.56 0.net
たとえば
法律の条文で
○○又は△△若しくは□□
という文があったとします。これは数学記号のかっこで表せば
○○(△△□□)
と表示できます。
このような感じでできるだけ論理学と数学上の記号を援用してみたいという
野心があります。
6:山本大輝
22/07/02 03:48:53.41 0.net
又は:大∨
若しくは:小∨
並びに:大∧
及び:小∧
7:山本大輝
22/07/02 03:54:01.37 0.net
でも噂によると法文自体が論理語にした場合に誤りであるというような場合がある
という話を聴きました。そういうことの改正は難しいかも知れないので
すべてを厳密に考えるということは止めようと思っています。
8:山本大輝
22/07/02 05:50:48.78 0.net
刑法理論で一つの難関は共犯関係である。
その前に因果関係の中で,択一的因果関係というものがある。
たとえばAとBが殺人の致死行為をCに対してそれぞれ単独で行った場合に
¬AでもCは死に
¬BでもCは死ぬ
それゆえAとBには条件関係がないのでAとBには殺人未遂しか認められない
と考えることができる。しかし,これでは事件の結果が不当であるので
理論を修正する。
その修正根拠について議論が足りないという批判がある。
9:山本大輝 ◆TFLeKzwqNtDb
22/07/02 06:01:08 0.net
A,B:2つの事象
とする。このとき
¬Aでも,B
という場合には条件関係が切れる。しかし,付け加え禁止説としてこれを修正している。
というのも,仮定的にそれを取り去った時に,どんなことがあり得たか,ということを
付加して考えてはならない。
これは論理学の条件法とは全くことなる見解である。
条件関係を→で表すとすると
¬(A→B)
と書ける。このとき得られる命題は
¬A
B
であり,条件関係を否定する。刑法ではこの理屈を修正したかたちを採る。
そして,この修正も便宜的すぎるという批判がある。
絶対のない世界で何を通すのか
ということが問われている。
10:山本大輝
22/07/02 06:09:10.81 0.net
ここでバックミラー事件というのを挙げる。
Uターンをしてはならない所で,被告人がUターンをした。
その時にバックミラーを見ることを怠り後ろから
時速100k/hを超える速度で単車がやって来たため
それを巻き込んで死亡させた。
これについて,裁判所は合義務的代替行為として
注意義務違反と死亡事故との間に相当因果関係はないと
判断し被告人を不可罰とした。
11:山本大輝
22/07/02 06:10:13.01 0.net
論理学的に書こうと思っていたのが間違いのような気がしてきた。
12:山本大輝
22/07/02 06:13:23.61 0.net
やっぱ眠いので寝ることをやり直してきますw
13:山本大輝
22/07/02 07:50:58.35 0.net
面白い学説を見つけた。
条件関係に対して論理的結合説というものである。
刑法の目的は行為者を刑罰によって
結果の回避へと義務づけるところにある。
それゆえ,結果回避可能性がないときは条件関係はない。
これより,過失犯は不可罰であるし,故意犯は未遂にとどまる(町野153項以下)。
先の択一的因果関係の例だとA,B両者ともに殺人未遂となる。
これには疑問符がつけられるだろう。
14:山本大輝
22/07/02 07:55:24.71 0.net
因果関係の難しさは
共犯
既遂・未遂
故意・過失
というように複合的な要素が絡んでおり
犯罪行為のどの部分で議論すべきなのかがわかりにくいからである。
15:山本大輝
22/07/02 08:31:46.80 0.net
104項まで読了。
続きは今日の夕方過ぎになると思います。
相当因果関係論からです。
16:山本大輝
22/07/03 00:47:24.70 0.net
明日も気合い入れて行くぞゴラァ
17:山本大輝
22/07/03 16:56:47.92 0.net
相当因果関係論
(1) 条件説
条件関係が肯定された後,次に問題となるのが相当因果関係である。
条件説とは,条件関係があれば,刑法上の因果関係がる,という考え方である。
しかし,この説だとあまりに帰責の範囲が広すぎる。
例
Aが「叔父Bの遺産が手に入ればいいな」と思って,Bに対して「森に散歩に行かないか」
といった。実際に,Aの思いどおりにBが森に行ったら落雷があって死亡した。
このとき,Aの行為がなければBは死ななかった以上,条件関係はある。条件関係が
あり,故意はあるわけだから,殺人既遂を認めてもよいことになるが,その結論は不当
である。このような場合,条件説は故意を否定することにより,結論の妥当性を図る。
(2) 合法則的条件関係説
行為と結果とが,自然法則や蓋然性法則により結合しているといえるとき,この事実的
結合関係を刑法上の因果関係とする。この説は,刑法上の因果関係とはあくまでも
事実関係(あるかないか)であって,規範的判断を介在させるべきでないという思想である。
(3) 実行行為性の欠如
条件関係を制約するものとして,相当因果関係説が通説である。これは行為と結果
との間に経験則上相当である,という関係が必要だとする見解である。
先の落雷の例でいうと,雷が落ちて死ぬという具体的な危険と,「森に行け」という
行為の因果的な関係が,経験則上相当であるとはいえない。それゆえ,Aの行為
は殺人罪の「実行行為性」に欠け,未遂にもならない。これも相当性説の一適用
場面である。
18:山本大輝
22/07/03 17:12:18.60 0.net
(4) 相当性説の基礎
どのように条件関係を経験的相当性によって限定すべきだろうか。一つの有力な
見解が「定型的因果関係説」である。もう一つの有力な見解は一般予防論を根拠と
するものである。しかし,この説は実質的に定型説と同一である。
過去に因果関係論を責任論に解消しようとした見解があった。これは,刑罰の目的
は予防であるが,刑罰の本質は応報である,という思想に基づく。
19:山本大輝
22/07/03 18:12:52.51 0.net
要約の方針
・具体例は最小限に
・著者の見解は割愛
・繰り返しの部分の省略
20:山本大輝
22/07/03 21:09:17.21 0.net
(5) 相当性判断の方法
相当性説は主観説,客観説,折衷説に分かれる。主観説は故意・過失と同じになる
ので,現在ではこの見解はとられていない。客観説は裁判時に立って考える見解である。
具体的には,行為時に存在していた事情はすべて判断の基礎に置く。行為後に生じた
介在事情については,それが一般人の見地から予見可能であったものに限る。
これに対して,折衷説は,行為後の介在事情については客観説と同じであるが
行為時の危険についても,一般人が認識可能であったものと,行為者がとくに知って
いたもののみを考慮する。
21:山本大輝
22/07/03 21:11:36.12 0.net
(6),(7),(8),(9)は略
22:山本大輝
22/07/03 21:20:07.94 0.net
判例について気になった事例だけを挙げる。
傷害を負わせたところ,被害者がある特定の信者であったため,薬品の代わりに
ご神水というものを傷に塗った。そのために傷害がさらに悪化した場合,その傷害と
結果との因果関係を認めた。
このように判例は,被害者の特殊な事情や介入があった場合にも,行為と結果との
間に因果関係を認める場合が多く,傷害の故意なら傷害致死,強盗の故意なら
強盗致死というようにより重く罰していることがわかる。
23:山本大輝
22/07/03 21:24:17.90 0.net
やはり人に傷害を加えてやろうとか,強盗を企てた段階で,その行為者に致死の
結果がほとんど予見できなくても,「死」という結果に対する責任あるいは因果関係が
ある,というように考えることが妥当であるという考え方なのだと思う。因みに因果関係論
を責任論として論じたのは瀧川事件で有名な瀧川幸辰である。今後,故意や過失の
所でも似たような議論が起こると思うので,因果関係論のことを思いながら考えたい。
24:山本大輝
22/07/03 23:27:08.03 0.net
明日からユーチューブライブをやることにしました。
内容は本を要約して書いたものを読み上げます。
そしてそれを後でここに書きます。
25:山本大輝
22/07/04 05:09:34.49 0.net
著作権と翻案権の侵害に気をつけて本の要約をして行きたいと思います。
もちろんその要約について考えたことは自分の考えですので
自由に発信したいです。
26:山本大輝
22/07/04 15:04:32.80 0.net
3 不真正不作為犯の成立要件
(1) 不作為の因果関係
現在の通説は,「ある期待された作為がなされていたならば,高度の蓋然性をもって
結果が回避されたであろう」という場合に因果関係を認める。
(2) 不作為犯の実行行為
問題は,結果回避可能性がない場合である。とくに客観的には結果回避可能性が
ないのに主観的には「あると思った」場合である。判例はこれを認める場合がある。
(3) 作為の容易性
次の要件として,作為可能性が挙げられる。たとえば,客観的には救助可能であって
も具体的には作為可能性がない,という場合,不作為犯は不成立である。判例は
作為可能性よりもゆるい要件である作為の容易性を採用している。
(4) 作為義務
第三の問題は作為義務である。つまり,誰に作為の義務を負わせるか,というもので
あり,次のような作為義務論が展開される。
(ⅰ) 保障人的地位
作為義務は構成要件の要素であるので,倫理的な義務(違法性の問題)とは無関係
な刑法的な義務とした。
(ⅱ) 作為と不作為の同価値性
作為義務者の範囲を明確にする必要がある。ここで,どういう場合を不真正不作為犯
として処罰してきたのかをみる。
(ⅲ) 判例の概観
(a) 不作為による死体遺棄
(b) 不作為による放火
(c) 不作為による殺人
何れも排他的な支配があったか否かという点を重視している。
(ⅳ) 形式的三分説
歴史的には法律または契約だけが,作為義務の根拠である,としたが,これでは
限定的すぎるということで,条理(社会通念)が付加される。この条理というのは,不明確
であるため,倫理的義務を多く取り込むかたちになった。
(ⅴ) 社会的期待説
社会的期待説とは,形式的三分説が条理として認めたものを,作為義務の実質にする
ものである。とくに,法益保護義務と危険源監視義務に分けられる。
27:山本大輝
22/07/04 15:20:52.47 0.net
(ⅵ) 先行行為説と危険創出説
先行行為説とは,作為義務の根拠を明確にしようという説である。本来,作為と不作為
は同価値ではない,という。問題点としては,作為による故意犯や過失犯をすべて
故意の不作為犯に換えてしまうところである。そのような問題に対して,危険創出(先行
行為)と因果経過の排他的支配とを必要とする説もある。
(ⅶ) 具体的依存性説
作為義務が生じるのは保護の引き受けがあったときに限られる,という説である。
(ⅷ) 結果原因支配説
この説は,結果による因果経過の支配までは不要であり,結果回避についての
引受・依存の関係があればよい,という。これは危険源の支配と法益の脆弱性の支配
に分けて考えられている。
(5) 排他的支配領域性説
排他的支配には2つある。1つは意思に基づくもの。もう1つは意思に基づかないもの
である。このような意思に基づかないものを支配領域性と呼ぶ。この規範的要素と
しては社会継続的な保護関係を要求する。
第7章 違法性
第1節 違法性の実質
1 結果無価値論
違法性とは,当該行為の社会的有害性をいう。社会的有害性とは法益侵害と
その危険と解する。これを結果無価値論と呼ぶ。
(1) 客観的違法論
刑法規範は,何に法益の保護を認めるのか,という評価規範の側面をもつ。この
評価規範に違反することが違法性判断であり,禁止・命令規範に違反することが
責任判断である。
(2) 主観的違法論
この論は違法の実質を法益侵害ではなく,規範侵害に求める見解をいう。これは
違法と責任とを区別しないので,体系的・論理的に反するものとして完全に否定され
ている。
2 行為無価値論
(1) 規範侵害説
違法の実質は規範に違反しようとする意思である。また,違法性とは当為性の判断
であり,有責性とは可能性の判断であるから,両者は論理的に区別される。
28:山本大輝
22/07/04 15:38:46.30 0.net
第2節 違法阻却事由
1 構成要件の違法推定機能
構成要件に該当した行為は原則として違法である。これを構成要件の違法推定機能
という。
2 形式的違法論と実質的違法論
形式的違法論とは,刑法典その他の実定法規が規定している違法阻却事由以外には
その阻却を認めない,ものである。これに対して,実質的違法論とは,被告人に有利な
類推解釈は認められているので,実質的な違法阻却を肯定するものである。
(1) 35条の意義
実質的違法論は実定法上の根拠規定(35条)をもつのに対して,形式的違法論は実定
法上も否定される。
(2) 法領域における違法の相対性
たとえば,民法上の不法(違法)は直ちに刑法上の違法にはならない。この意味で違法
の統一性という概念は否定されなければならない。
第3節 違法阻却の一般原理
1 結果無価値論の帰結
結果無価値論からは,法益保護の目的に反しないことが違法阻却の一般原理である。
この原理は次のように区分される。
(1) 優越的利益保護の原則(第一原理)
侵害法益よりも保全法益が大きい場合,社会功利主義の見地から,その行為は全体
としては正当化される。
(2) 回避義務の原則(第一原理の修正)
適法行為を利用した違法行為があるので,そのような場合には正当化できない。
(3) 要保護性欠如の原則(第二原理)
被害者の同意と法益の欠如とがある。
2 行為無価値論の帰結
(1) 社会的相当性
行為無価値からの違法阻却に対する一般原理は,かつて目的説が主張されたが,現在
は社会的相当性説が多い。
(2) 許された危険
たとえば,自動車は危険な物ではあるが,社会的に有用なため,その危険と利便性と
を比較衡量して許されている。
29:山本大輝
22/07/04 15:42:27.15 0.net
>>27
抜けてしまったものがあります。
2 行為無価値論
(1) 規範侵害説
の次からです。
(2) 二元的違法論
結果無価値を基本とし,結果の違法を限定するものとして行為無価値(社会的相当性)
を考慮する。
(3) 行動基準の事前告知
行為無価値論からは,刑法規範について,行為の時点で違法・適法の限界を明らかに
するという提示と告知の機能をもたなければならないと考えられている。
30:山本大輝
22/07/04 17:48:54.16 0.net
第4節 緊急行為と通常行為
1 緊急行為
正当防衛(36条)と緊急避難(37条)は緊急行為である。その特徴は,侵害法益と保全
法益が二者択一の衝突状況にある,という点である。
2 通常行為
正当行為(35条)には二者択一の状況はない。
31:山本大輝 ◆TFLeKzwqNtDb
22/07/05 05:10:30 0.net
動画についてですが,音読以外はとくに動きがないので
音読をする時間の目安を書いておこうと思いました。
32:山本大輝 ◆TFLeKzwqNtDb
22/07/05 18:42:32 0.net
第5節 緊急避難
1 緊急避難の法的性質
(1) 違法阻却説
緊急避難とは,自己にふりかかった危難を避けるため,これを第三者に転嫁する行為
をいう。そして,保全利益が侵害利益と同等,または,それ以上のときは罰しない。また
緊急避難に対する正当防衛は認められない,と解する。但し,その損害は損害賠償請求
により処理される。
(2) 責任阻却説
緊急避難を責任阻却事由である,とする見解も有力である。
(3) 二分説
違法阻却説を基本としつつも,一定の場合には責任阻却しか認めない見解も有力で
ある。これは次のように分かれる。
(ⅰ) 法益同価値(同等)の場合を責任阻却とする見解
侵害法益と保全法益とが同価値である場合には,自己の法益の優位性を主張する
ことができないから,責任阻却しか認められない。
(ⅱ) 保全法益の著しい優越を必要とする見解
自己の災難は原則的にこれを甘受するべきであり,緊急避難は基本的に責任阻却と
してしか肯定されない。もっとも,保全法益が侵害法益に対して著しく優越する場合に
は,違法阻却とする。
(ⅲ) 身体と身体のときには責任阻却とする見解
侵害法益と保全法益とが何れも人間の身体である場合,身体は人格の本質的要素
であるため比較不能であるから,責任阻却のみが認められる。
(ⅳ) 生命と生命のときは責任阻却とする見解
緊急避難による生命侵害の場合には,責任阻却とするのが通説である。
2 緊急避難の要件
緊急避難が成立するには,自己または第三者の生命,身体,自由,財産に対して危難
が差し迫っていることが必要である。因みに,危難の原因は問わない。
(2) 補充性の要件
(ⅰ) 補充性
37条の「やむを得ずにした行為」とは,単なる必要性より厳しく,法益保全のために他
にとり得る手段がなかったことを要し,これを補充性の原則と呼ぶ。
33:山本大輝
22/07/05 19:13:08.45 0.net
(ⅱ) 避難の意思
緊急避難の成立要件として,主観的正当化要素の「避難意思」が必要である。
(ⅲ) 自招危難
過失の場合と,故意の場合とに分けられる。まず,過失の場合とはAがバスを運転して
おりBをひきそうになって,急ブレーキをかけたようなときをいう。次に故意の場合とは
自分の故意行為によってBの危難を招き,Bを助けるために故意でBの器物や建造物を
損壊したようなときである。
(ⅳ) 通説・判例
37条の「やむを得ずにした」という要件は,結局,個別具体的な判断として「やむを得な
いかどうか」という判断をすべきである,という。
(ⅴ) 原因において違法な行為の法理
行為の最後の時点では緊急避難を認めるべきであるが,そこに至る前提事実を見ると
違法な原因があるという場合には,原因行為と結果とを結びつけ,違法行為として責任
を問うものである。
(3) 法益の均衡
保全法益が侵害法益と等しいかこれより大であることが必要である。
(ⅰ) 法益の衡量が困難な場合
比較が困難な場合は,判例は過剰避難を認めている。
(ⅱ) 主観的価値と客観的価値
比較するべき2つの法益が,同一の法益主体に属する場合,これは客観的には定ま
らない。
(ⅲ) 生命と主観的価値
自己決定権と客観的な生命の価値の何れを優先させるべきなのか,課題がある。
3 特別義務者の例外
37条2項の「業務上特別の義務がある者」については緊急避難の規定(同条1項)は
適用されない。
4 過剰避難
37条1項但し書は「その程度を超えた行為は,情状により,その刑を減軽し,又は
免除することができる」と規定する。これを過剰避難という。すなわち,緊急避難行為
により侵害利益が保全法益を超えたときである。また,過剰避難の場合に刑の減免
の根拠は,責任の減少に求められる。
34:山本大輝
22/07/05 19:42:02.47 0.net
5 誤想避難
誤想避難とは,緊急避難の要件が存在しないのに,これが存在すると誤信して行為
に出る場合をいう。これは過失犯を処罰する規定がある場合に限って,過失犯が成立
する。
6 誤想過剰避難
誤想過剰避難とは,現在の危難があると誤信した上で,過剰な避難行為をして,かつ
その過剰である事実を認識している場合である。
第6節 正当防衛
1 正当防衛の正当化根拠
(1) 権利行為としての正当防衛
正当防衛とは,36条1項「急迫不正の侵害に対して,自己又は他人の権利を防衛する
ため,やむを得ずにした行為は,罰しない」と規定されていることをいう。正当防衛は,
自然権としての無制限の自己防衛に,社会功利的な制限が加えられたものである。
(2) 現場による利益
正当防衛を緊急避難の一種と捉えることもある。
(3) 法確証の利益
正当防衛の場合,自己保全の利益に法規範が妥当していることを示す利益が加わる
ことにより,全体として保全法益が侵害法益よりも大きくなることを,法確証の利益と
呼ぶ。
2 正当防衛の要件
(1) 自己または他人の権利の防衛
自己又は他人の権利とは,自己又は他人の利益という意味である。これより,第三者
のための正当防衛も肯定される。
(2) 不正な侵害
(ⅰ) 違法な侵害
不正な侵害とは,法益に対する違法な攻撃をいう。違法とは,私法上,行政法上の
違法も含まれる。これに対して,刑法上正当化された行為に対しての正当防衛は許さ
れない。それゆえ,正当防衛,正当行為,緊急避難に対しては,正当防衛は認められ
ない。
(ⅱ) 違法な侵害
不正な侵害というためには,客観的に違法であればよく,故意・過失のない者や責任
能力のない者の行為に対しても,それが違法であれば正当防衛が許される。)
35:山本大輝
22/07/05 19:58:04.84 0.net
(ⅲ) 対物防衛
結果無価値論の立場から,刑法規範の評価機能により,動物や樹木等の物による
侵害でも違法な状態と評価されるから対物防衛も許される。
(ⅳ) 対物防衛否定論
行為無価値論の立場からは,対物防衛は否定される。自然や動物は規範違反の意思
がないからである。
(3) 侵害の急迫性
急迫とは,日常的な意味で,急に迫っていることである。
(ⅰ) 過去の侵害
(3)からは過去の侵害には防衛行為ができないということが導出される。これが単なる
復讐と正当防衛との違いである。
(ⅱ) 将来の侵害
将来の侵害についても,正当防衛は認められない。
(ⅲ) 別の法的救済の存在
現在の,または,切迫した侵害があっても,公的な機関にその侵害の除去を求める
ような法制度が完備され,かつ,その機関に救済を求める余裕があるときには,急迫性
は否定される。
(ⅳ) 侵害の創出(自招侵害)
代表的な行為が,挑発行為である。この場合は,正当防衛にならない。
(ⅴ) 予期された侵害
ある所に行けば,相手から攻撃されることが十分に予期されるにもかかわらず,これ
を回避しないでその場におもむいたというとき,急迫性は否定される。
(ⅵ) 侵害の予期に関する判例
判例は当初,侵害の十分な予期がある場合には,急迫性を否定していたが,次第に
予期された侵害を回避しないことに合理性があるかどうかをみるようになった。
(ⅶ) 積極的加害意思
これがあるときは,急迫性が否定され,正当防衛も過剰防衛も成立しない,というのが
判例である。
(4) 防衛行為
正当防衛は,急迫不正の侵害に対して,自己または他人の権利を「防衛するため」
の行為であり,これを防衛行為という。
36:山本大輝
22/07/05 20:15:34.06 0.net
(ⅰ) 防衛効果
防衛行為といい得るためには,防衛効果のある行為でなければならない。
(ⅱ) 防衛の意思(偶然防衛)
防衛の意思は必要かどうかについて問題があり,とくに偶然防衛についてである。
これには故意の場合と過失の場合とがある。
(ⅲ) 防衛の意思必要説
これは行為無価値論の帰結であり,防衛の意思が主観的正当化要素になる。
(ⅳ) 防衛の意思不要説
結果無価値論の見地からは,たとえ防衛の意思がなくとも,正当防衛は成立すると
解される。
(ⅴ) 防衛の意思の内容
その意思の内容が問題となる。古い判例は,防衛のためのやむを得ずにやったという
心情的な要素こそが,正当防衛行為の違法性を阻却するとした。しかし,現在は防衛
の意思よりか,積極的加害意思を考慮するようになった。
(5) 相当性の要件
(ⅰ) 必要性と相当性
正当防衛は,「やむを得ずにした行為」でなければならない。これを相当性の要件と
いう。本来,防衛のために必要な行為なら,何をやってもよいといえるが,これを相当
性によって修正している。
(ⅱ) 相当性の判断方法
大別すると①行為としての相当性判断と②結果としての相当性に分かれる。
3 過剰防衛
相当性の枠を超えた防衛行為は,過剰防衛になる(36条2項).。過剰防衛は,違法行為
であるので,もし行為者に故意があれば故意犯が成立する。
(1) 刑の任意的減免の根拠
過剰防衛にはなぜ刑の任意的減免が認められているのか。これについて3説ある。
①違法減少説
②違法・責任減少説
③責任減少説
(2) 違法減少説と違法・責任減少説
正当防衛状況があるので,相手方の要保護性は減少していると考える。
37:山本大輝
22/07/05 20:33:28.88 0.net
(3) 責任減少説
心理的動揺から責任が減少すると解する。
(4) 質的過剰防衛・量的過剰防衛
質的過剰とは,防衛行為そのものがすでに過剰であったときをいう。量的過剰とは
手段としては相当であったが,量的には行き過ぎたという場合である。
4 誤想防衛
1つは正当防衛状況の誤信,もう1つは相当性の誤信である。
(1) 違法性の錯誤説
大別すると事実の錯誤説と違法性の錯誤説の2つに分かれる。違法性の錯誤説に
よれば,誤想防衛は違法性の錯誤であり,故意を阻却しない。情状により,刑の任意
的減免が認められる。
(2) 事実の錯誤説
38条1項により故意犯としては不可罰となるべきである。
(3) 相当性の誤信
この誤信は,相当性を基礎づける事実についての誤信がなければならず,単に防衛
行為が相当であると思っただけでは,故意を阻却することはない。
5 誤想過剰防衛
誤想過剰防衛とは,誤想防衛の結果,過剰な防衛行為を行い,しかも,その過剰性
について,認識がある場合をいう。この認識がない場合は,相当性の誤信として誤想
防衛になる。問題は,誤想過剰防衛もなお過剰防衛たり得るか,ということである。
6 盗犯等防止法の特則
この法律は,正当防衛に関して特則を設けている。1条1項は「やむを得ずにした」
という要件がないことから,正当防衛の成立範囲を拡張したものと理解される。
第7節 被害者の同意
1 要保護性の欠如
刑法の目的は法益保護にあるが,法益主体が侵害に同意している場合には,当該
法益の要保護性が欠如するから,原則として違法性はなくなり,犯罪は成立しない。
2 傷害と同意
①同意傷害は不可罰である
②同意が公序良俗に反するなど社会的相当性がない場合は無効
③手足の切断のような重大な傷害についての同意は無効
④生命の危険を生じるような重大な傷害についての同意は無効
38:山本大輝
22/07/05 20:47:18.02 0.net
3 危険の引受け
スポーツなど一定のルールに従う限り安全であるという経験則と,結果に対する被害
者の同意,そしてスポーツを振興する利益とを複合的に勘案することにより正当化され
る。
4 同意の有効要件
(1) 同意の時期
同意は,法益侵害行為時まで,少なくとも,結果発生時点よりも前になされなければ
ならない。
(2) 同意能力
同意が有効であるためには,合理的な判断能力を有する者の同意でなければならな
い。
(3) 同意の認識
被害者の同意は,行為者に認識されている必要があるかが,問題となる。行為無価値
論によれば,認識が必要であり,その認識がないときは通常の故意既遂犯が成立する。
これに対して,結果無価値論からは,認識の必要はない,という。
(4) 同意の任意性
被害者の同異は,自由な意思決定に基づくものでなければならない。
(5) 錯誤による同意
問題となるのは,同意が錯誤に基づく場合である。
(6) 緊急状態の仮装による同意
緊急状態を仮装することによって得られた同意は無効である。
第9節 正当行為
1 総説
35条は「法令又は正当な業務による行為は,罰しない」と規定する。
2 法令行為
法令行為とは,法令に基づく行為であることにより,違法性が阻却される場合である。
3 正当業務行為
(1) 医療行為
医者による医療行為はそれが医学的に適正な基準に基づき,患者の生命の救助・
延長,健康の回復のために行われる場合には,たとえ傷害罪などの構成要件に該当
しても,優越的利益保護の原則により,正当化される。
39:山本大輝
22/07/05 21:02:49.06 0.net
(2) 安楽死
安楽死とは,死期が切迫して苦痛に耐えられない患者の希望に応じて,積極的にその
死期を早めることをいう。これに対して,延命治療を中止する行為(消極的安楽死),苦痛
緩和のためにモルヒネなどを投与し,その副次的効果として生命を短縮する場合(間接
的安楽死)がある。
(3) 尊厳死
医師等が末期患者等に対し,人工呼吸器を取り外すこと等で治療を中止し,自然な死
を迎えさせる行為を尊厳死(消極的安楽死,治療中止)という。
(4) スポーツ行為
スポーツ競技は,ルールを遵守して行われる限り,暴行罪や傷害罪の構成要件に該
当しても,35条により違法性が阻却される。
(5) 報道機関の取材活動
取材活動が国家公務員法上の守秘義務違反のそそのかし罪に該当しても35条により
違法性が阻却される。
(6) 労働争議行為
正当な争議行為については35条が適用される。
(7) 公務員等の争議行為
法律上公務員の争議行為は禁止されており,そのあおり行為については罰則が定め
られている。
(8) 自救行為
自救行為(自力救済)とは,自己の権利を実力によって実現する行為である。近代国家
は原則的に自救行為を禁止している。しかし,司法的救済を待っていたのでは,権利の
実現が不可能になるか,著しく困難になる場合には,一定の範囲でこれを違法阻却とし
て認めている。
第8節 推定的同意
推定的同意とは,法益侵害行為の時点では,同意が得られていないが,諸般の事情
から同意が得られることが,高い蓋然性で推定されることを,被害者の同意とは別個の
違法阻却事由とするものである。
1 事務管理型
事務管理型とは,他人の利益のために,その人のもう一つの法益を侵害する場合を
いう。
40:山本大輝
22/07/05 21:25:22.18 0.net
2 権利侵害型
通常なら問題とされない友人間などの軽微な犯罪の場合である。
第10節 可罰的違法性の理論
この理論は判例によって形成された。
1 公訴権濫用の理論
これは訴訟法の領域で主張されたものである。
2 絶対的軽微型
第一に絶対的軽微型とは,被害が極めて小さい場合に縮小解釈によって,構成要件
該当性を否定する。
3 相対的軽微型
もう一つの相対的軽微型というのは,被害が構成要件該当性を否定できるほど軽微
ではないが,行為の状況,目的,他の対立する価値の実現等を考慮すれば,処罰する
ほどではない場合に,35条を適用する。
41:山本大輝
22/07/05 21:38:34.06 0.net
明日は配信しませんが
ここに要約文だけは書きます。
42:山本大輝
22/07/05 21:43:21.49 0.net
動画について
音読の時刻を概要欄に載せたのでピンポイントで聴きたい人は
そちらを利用してください。
43:夢見る名無しさん
22/07/05 23:06:38.72 0.net
動画の冒頭挨拶で言いたいことスレの皆さんおはようございますと言って欲しい
44:山本大輝
22/07/05 23:12:13.01 0.net
いいよ!
本スレのみなさん
それ以外のみなさん
おはようございます
こんな感じで
45:山本大輝
22/07/05 23:13:07.72 0.net
言いたいことスレの方がいいのかな?
46:夢見る名無しさん
22/07/06 00:24:21.17 0.net
言いたいことスレのコテハンの皆さん、名無しの皆さん、おはようございます
47:山本大輝
22/07/06 00:32:06.01 0.net
ちょっと恥ずかしいけどやってみるよw
48:山本大輝 ◆TFLeKzwqNtDb
22/07/06 11:00:37 0.net
第8章 有責性
第1節 有責性の要件
1 責任主義
犯罪成立要件の第三が有責性である。「責任なければ刑罰なし」という原則を責任主義
という。
2 責任の本質
(1) 行為・意思責任論
責任とは当該違法行為へと意思決定したことに対する法的非難である。
(2) 道義的責任論
(1)のような行為責任・意思責任を道義的責任とする。
(3) 社会的責任論
人間の行為が,その素質と環境とによって決定されているという決定論(自由意思の
否定)の帰結である。
(4) 人格形成責任論
行為責任論は,個別の犯罪行為についての意思責任である。これについて刑の加重
説明するものを人格形成責任論という。
3 心理的責任論と規範的責任論
心理的責任論とは,故意と過失という心理状態のそれぞれが,責任形式であり責任
非難の基礎である,と考えられてきた。これに対して,規範的責任論とは故意・過失の
上位概念しての非難可能性が責任の実質であるという。
4 責任構成要件と責任阻却事由
責任構成要件該当性が判断された後,責任阻却事由の存否が判断される。
第2節 故意
1 38条の概観
責任構成要件の基本的要素である故意・過失については38条が規定している。
2 故意の体系的地位
(1) 行為無価値論
行為無価値論からは,故意は違法要素ということになる。
(2) 結果無価値論
結果無価値論からは,行為者への非難を基礎づける責任要素である。
49:山本大輝 ◆TFLeKzwqNtDb
22/07/06 11:07:09 0.net
要約がどんどんシンプルになってきている。そうすると読み飛ばしが発生することが
わかった。大枠をつかむという意味では最初にこの要約をすることに意義があると
思われるが,細部について考えるにはやはりただ読んで考えるということが最も
適していると考えられる。しかもこの要約はわかったつもりになるだけで,その実
わかっていないというのが実際のところだと思われる。もう一度勉強の方法について
考えてみたい。
50:山本大輝
22/07/07 19:56:23.59 0.net
今日は総論だけでなく各論も読んだ。
そうろんは各論もわかっていることが前提で書かれている部分もあったので
速読をした。あと何回かは速読で読んで全体像をつくっていきたい。
それが終わったら精読をして演習に入る。
51:山本大輝
22/07/07 19:57:33.54 0.net
過失致死の法定刑が50万円以下の罰金ということに驚いた。
52:山本大輝
22/07/08 10:54:15.54 0.net
冒頭あいさつの部分だけ動画にしてアップしてみたw
53:夢見る名無しさん
22/07/08 11:05:05.98 0.net
見たwwww
すごく頑張ってる感が出てて感動した
もちろん高評価にしたよ!
54:山本大輝
22/07/08 12:12:08.33 0.net
ありがとー
読んで考えながらしゃべったらめっちゃ疲れたw
緊張して1時間くらいしかできなかったよ
後でアップしますね
55:山本大輝
22/07/08 19:31:19.52 0.net
予告 次回の動画は
第3回 刑法総論 p.1-p.22
アップロードにはあと1から2週間程度掛かります。
56:山本大輝 ◆TFLeKzwqNtDb
22/07/08 20:14:24 0.net
要点を話すことにしたのでここに書けることは少なくなりました。
演習に入ったらこのスレを活用したいです。
57:山本大輝
22/07/09 23:22:44.21 0.net
ネット工事が今月の25日なので
それまでは演習についてここに書きたいと思います。
どういう風にするのかは今考えています。
58:山本大輝
22/07/11 23:28:53.66 0.net
保守だお
59:山本大輝 ◆TFLeKzwqNtDb
22/07/13 05:21:16 0.net
犯罪とは
1 構成要件該当性
2 違法性
3 有責性
をもつ行為をいう。
ただ構成要件については明確な定義がないので
私は独自に定義して論証したい。
構成要件とは「法益侵害事実」をいう
と定める。
何れにしても犯罪行為であるからして
行為概念を念頭に1から3を考える必要がある。
すなわち
構成要件該当行為
違法行為
有責行為
である。
行為とは何か? この哲学的命題についてもうしばらく考えてみたい。
そのために構成要件論,違法論,責任論の各所で具体的な行為論を展開し
目に見えるかたちにして行為を記述したいと思う。
60:山本大輝
22/07/15 13:20:25.05 0.net
詳しい内容はブログに書こうと思います。
ここには概要を書きたいと思います。
61:山本大輝
22/07/15 13:21:59.92 0.net
明日もし37度未満だったら
構成要件論から考えたいと思います。
62:山本大輝
22/07/15 18:15:40.64 0.net
もしとかじゃなくて
しばらくの間ゆっくり休むお
63:山本大輝
22/07/17 20:14:52.21 0.net
読書をしないと元気がでませんなあ。
64:山本大輝
22/07/21 20:45:09.89 0.net
そろそろ復活するお
65:山本大輝
22/07/21 21:38:18.07 0.net
でも一応24日までは大人しくしていよう。
66:山本大輝
22/07/24 00:02:48.51 0.net
今日の午前中にコロナ自宅謹慎が解除される。
67:夢見る名無しさん
22/07/24 14:36:40.81 0.net
うまそう
68:山本大輝
22/07/27 14:22:38.69 0.net
第4回を撮ったが,ただ本を読んでいるだけになってしまったので
次回からは演習問題について考えたことを述べようと思う。
69:山本大輝
22/07/31 10:38:15.32 0.net
最高裁決定が不作為による殺人なのに
私は過失致死を導出してしまった。
もうこういう争いはしたくないんだ。
70:夢見る名無しさん
22/08/10 00:34:19.64 0.net
解散
71:山本大輝
22/08/10 00:45:57.81 0.net
こっちは使い切らなきゃ立ててくれた人に申し訳ない。
刑事法のことはもう書けないけど
再び始めた論理学について書こうと思う。
今日は
換質,換位,戻換を主に読みたいと思う。
72:山本大輝
22/08/10 00:49:49.50 0.net
数学からみて三段論法の課題は矛盾許容論理を展開した場合
仮言三段論法の制限がかかるということである。
このことを念頭において三段論法の単元を読みたい。
たとえ∨-導入を制限してもその除去があると連言と選言の命題は一致する。
もう一度除去についても考えてみたい。
73:山本大輝
22/08/10 01:00:37.25 0.net
先行研究が何もないところから出発するw
74:山本大輝
22/08/10 01:02:56.19 0.net
ではどうやって自分は正しいと評価するのか。
わからねえ。
ただ残すことしかできねえ。
歴史が決める。
メンタルが弱い人や既に弱っている人は私に近づかないでください。
私は人と違うことをやっています。
75:山本大輝
22/08/10 01:09:34.75 0.net
マシンは論理式を左から順にしか読むことができません。
私は右から(正確に言うと右ではありませんが)読むべきだと主張しています。
右から読むことで何か利益があるのか。
それでマシンをつくることができるのか。
今はわかりません。
しかしただ右から読むべきだという主張をしている訳ではないです。
左からというのを下手な鉄砲数うちゃ当たる戦法と呼ぶとすれば
右からというのは一発百中です。
応用できた場合の効用は何となく想像がつくのですが
現段階でみえるものは任意性と適当性の意義です。
左からは任意に適当に選べる
右からは適当に任意に選べる
とでもいえるでしょうか。
まあ考えてみます。
76:山本大輝
22/08/10 01:12:24.34 0.net
また定言三段論法について
A ∀∃型
E ∀∀型 ?変形する必要性有
I ∃∃型
O ∃∀型
という伝統的論理学と述語論理を合わせたもので考えるということを試行します。
77:山本大輝
22/08/10 01:14:45.83 0.net
詳しくは後日書きますが
判断の周延性を述語論理記号で表現したものが>>76です。
こういう記述は何処にも載っていませんので
これが果たして本当に正しいのかは考察することさえできませんが
記号の意味だけを考えたら間違いではないだろう,という判断です。
78:山本大輝
22/08/10 01:16:35.75 0.net
ということで私は数学のための論理学を書きたいと考えています。
以前そういうスレを立てたこともありましたが
再びチャレンジしてみたいと思います。
79:山本大輝
22/08/10 01:18:09.93 0.net
E ∀∀型 変形する必要性有
この変形(変換)というのが換質,換位,戻換にかかわることです。
今日はこれについてじっくり考えたいと思います。
80:山本大輝
22/08/10 01:52:10.94 0.net
【使用する推論規則】
・最小論理
・DN規則
・同一性規則
・矛盾許容論理(選言三段論法制限)
・∨-除去制限
・∧-除去制限
・背理法制限
・対偶法制限
これらも全部見直したいと思います。
81:山本大輝
22/08/10 01:52:43.17 0.net
>>72
訂正
仮言⇒選言
82:山本大輝
22/08/10 07:31:59.33 0.net
大小対当
反対対当
小反対対当
この3つに該当する命題では背理法を適用できない。
すなわち
矛盾対当のみが背理法を使える前提である。
83:山本大輝
22/08/10 23:18:30.80 0.net
演習問題
1. ある大学生はすべてのものに対して集中力がない。 真 SoP
(1) 矛盾対当
すべての大学生はあるものに対して集中力がある。 偽
(2) 小反対対当
ある大学生はあるものに対して集中力がある。 真偽不明
(3) 大小対当
ある非大学生はあるものに対して集中力がある。 真偽不明
☆ ここからわかること
非大学生というのが何を指しているのか明確でない。
84:山本大輝
22/08/10 23:24:24.68 0.net
2. すべての人はある悪人である。 偽 SaP
(1) 矛盾対当
ある人はすべて悪人でない。 真
(2) 反対対当
ある人でないものはある悪人である。 真偽不明
☆ 人でないものが何を指しているのか明確でない。
(3) 大小対当
ある人はある悪人である。 真偽不明
85:山本大輝
22/08/10 23:27:15.55 0.net
3. すべての悪貨はある良貨を駆逐する。 真 SaP
(1) 矛盾対当
ある悪貨はすべての良貨を駆逐しない。 偽
(2) 反対対当
ある非悪貨はすべての良貨を駆逐しない。 偽
☆ 非悪貨とは良貨とは限らない。
(3) 大小対当
ある悪貨はある良貨を駆逐する。 真
86:山本大輝
22/08/10 23:35:04.35 0.net
4. ある薬についてあるものは安全である。 真 SiP
(1) 矛盾対当
ある非薬についてあるものは安全である。 偽
☆ 非薬というものが何なのか特定できない,と解釈できる。
(2) 小反対対当
ある薬についてすべてのものは安全でない。 真偽不明
(3) 大小対当
すべての薬についてあるものは安全である。 真偽不明
☆ ある薬が安全であることが保証されているからといって
任意の薬は安全であるとは限らないということがわかる。
☆ ある素数は自然数だとしてもすべての素数は自然数であるとは限らない
これより簡単にあるいは仮定として素数全体の集合⊆自然数全体の集合
を使用することは避けなければならないだろう。
87:山本大輝
22/08/10 23:39:23.87 0.net
もちろんこの素数議論は
ある素数についてあるものは自然数である。
という命題に依存する。 しかし,もしこれを偽としても
同じく大小対当は真偽不明であるため同様のことがいえる。
88:山本大輝
22/08/10 23:41:53.45 0.net
>>87
訂正
もし,この命題を偽とすれば大小対当は偽であるため
結論は変わる。このような場合の偽の命題の大小対当は偽であるということは
数学で重要かも知れない。
89:山本大輝
22/08/10 23:45:50.49 0.net
N:自然数全体の集合
∀x[x∈N→∃s[s∈N∧x=s]]
に対して
sが素数であった場合
Nは素数全体の集合ではない。
当たり前かも知れないが
任意性の原則として記録しておく。
90:山本大輝
22/08/10 23:49:26.09 0.net
つまり
実数全体の集合Rについて
∀x[x∈R→∃s[s∈R∧x=s]]
のsを自然数として選んでもRはNではないし
sを整数として選んでもRはZではない。
このように仮言判断の後件に含まれるものが
その集合に含まれるものを自由に使用してよいということを含意している
と解釈できることをいっている。
∃s[s∈R∧x=s]
の解釈が争点になることはわかっているからだ。
91:山本大輝
22/08/11 01:17:21.73 0.net
SiPが真のときSaPは真偽不明
SaPが真のときSiPは真
SiPが偽のときSaPは偽
SaPが偽のときSiPは真偽不明
これより
存在命題から全称命題がいえるということも見直さなければならない。
とくに
SiPが真のときSaPは真偽不明
より
∃x[x∈A∧Φ(x)] |- ∀x[x∈A→Φ(x)]
を再考する。
1 (1) ∃x[x∈A∧Φ(x)] 前提
2 (2) a∈A∧Φ(a) 仮定
2 (4) Φ(a) 2.∧-除去
1 (5) a∈A→Φ(a) 4.→-導入
1 (6) ∀x[x∈A→Φ(x)] 1.5.∀-導入
この自然演繹の結果と伝統的論理学の結果をどう説明するのか今日は考えたい。
92:山本大輝
22/08/11 01:23:08.35 0.net
他方
∀x[x∈A→Φ(x)] |- ∃x[x∈A∧Φ(x)]
も考えたい。
1 (1) ∀x[x∈A→Φ(x)] 前提
1 (2) a∈A→Φ(a) 1.∀-除去
3 (3) a∈A 仮定
1,3 (4) Φ(a) 2,3.→-除去
1,3 (5) a∈A∧Φ(a) 3,4.∧-導入
1,3 (6) ∃x[x∈A∧Φ(x)]
ここで停止
すなわち∀x[x∈A→Φ(x)] |- ∃x[x∈A∧Φ(x)]は導出できないことがわかった。
してみると自然演繹の結果と伝統的論理学の結果は相反している。
この問題に挑んでみたい。
93:山本大輝
22/08/11 01:31:28.88 0.net
ただ2つの結果を受け止めれば
SaPは偽
SiPも偽
という話になる。
94:山本大輝
22/08/11 01:36:56.61 0.net
まさか真偽不明の状態で議論をしていたということはないと信じたいが
この結果からはそう読み取れてしまう。
95:山本大輝
22/08/11 01:40:38.58 0.net
少なくとも全称命題Pから存在命題Qがいえるということは誤りだということがわかった。
96:山本大輝
22/08/11 01:42:40.19 0.net
問題は
私が信奉していた存在命題から全称命題が
いえるという話も頓挫しているということである。
もちろん自然演繹としてはいえるが
伝統的論理学ではいえない。
この場合をどうするべきか考えたい。
97:山本大輝
22/08/11 01:47:43.53 0.net
SiPが真のときSaPは真偽不明
これより存在命題から全称命題をいうことはできないと帰結される。
たとえば
SiPを換質法によりSo非Pとしよう。このときSaPは偽である。
これもダメだ。
98:山本大輝
22/08/11 01:53:15.81 0.net
もしSiPが偽である場合を考えれば換質法からSaPを真ということができる。
ここでも偽の仮定なるものが使用されているとすれば問題だ。
爆発律の制限下では説明ができない。
99:山本大輝
22/08/11 01:58:21.39 0.net
存在命題が偽であるとはどういうことか?
方程式の例
(x-1)(x-2)=0
x=1,2
これは存在命題ではないと考える。
つまり
∃x[x∈R∧f(x)=0]
このように表示することは誤りである。
100:山本大輝
22/08/11 02:00:17.57 0.net
∀x[x∈R→∃s[s∈R∧x=s]]
に対して
f(x)=0
と書く。もちろん写像の部分を省略しているのでf(x)が何なのかを正確に
明示できていないが,その辺は私のブログに書いてある。
101:山本大輝
22/08/11 02:02:14.83 0.net
方程式の問題はクリアできた。
しかし一般に
全称から特称への書き換え
特称から全称への書き換え
は不能であるということを主張したい。
102:山本大輝
22/08/11 02:04:34.98 0.net
そもそも
(x-1)(x-2)=0
という方程式を計算しなければ解を出せないのであるから
これを存在命題だと考えることが誤りである。
103:山本大輝
22/08/11 02:05:30.38 0.net
もし存在命題及び全称命題の導入と除去とは何なのか
その意味を知りたければタブロー法を習得されることが望ましい。
それがわかればこの意味もわかる。
104:山本大輝
22/08/11 02:08:01.27 0.net
【まとめ】
自由変項を束縛変項に変換するには厳しい条件がある。
105:山本大輝
22/08/11 02:09:41.11 0.net
存在命題の存在とは
勝手に選ぶことができる
これに尽きる
106:山本大輝
22/08/11 02:12:12.49 0.net
自由変項と存在判断の違いは何なのか。
見極める必要がある。
107:山本大輝
22/08/11 02:12:41.79 0.net
なんだ私にとっては問題など何もなかった。
108:山本大輝
22/08/11 02:13:23.75 0.net
次回は換質,換位,戻換の演習問題を書こうと思います。
109:山本大輝
22/08/11 09:50:01.03 0.net
問1
(1) 換質
1. ある商品にはすべて定価が表示されていない。
SoP⇒Si非P
ある商品にはある定価が非表示である。
2. すべての生物はすべて不死でない。
SeP⇒非SiP⇒非So非P
ある非生物はすべて死ぬものでない。
110:山本大輝
22/08/11 09:54:35.71 0.net
3. すべての天体はある運動をしている。
SaP⇒Se非P⇒非Si非P
ある非天体についてあるものは不動である。
4. ある小説家についてあるものは天才である。
SiP⇒So非P
ある小説家についてすべてのものは凡才でない。
111:山本大輝
22/08/11 09:57:23.04 0.net
結果 存在判断について
∃x[x∈A∧Φ(x)]
∃x[x∈A∧¬Φ(x)]
この二つの意味は分けられるべきではないだろうか。
112:山本大輝
22/08/11 09:59:47.98 0.net
∃x[x∈A∧Φ(x)]
A:=Nのとき
1からn個まで選択できる
∃x[x∈A∧¬Φ(x)]
n個の選択しかできない
113:山本大輝
22/08/11 10:05:48.53 0.net
(2) 換位
1. ある政治家についてあるものは公約を破る。
SiP⇒PiS
公約を破るものについてあるものは政治家である。
2. すべての警察官についてあるものは飲酒運転をしない。
SeP⇒PeS⇒非PiS
非飲酒運転をするものはある警察官である。
114:山本大輝
22/08/11 10:08:09.89 0.net
3. すべての学生についてあるものは学生証を持っている。
SaP⇒PiS
学生証を持っているものはある学生である。
4. 『草枕』の著者は夏目漱石である。
SiP⇒PiS
夏目漱石は『草枕』の著者である。
5. ある生物はすべて水棲でない。
SoPは換位不能。
115:山本大輝
22/08/11 10:13:21.78 0.net
問2 換位換質
1. ある看護師はすべて女性でない。
換位不能
2. すべての物(万物)についてあるものは永劫に流転する。
SaP⇒PiS⇒Po非S
ある永劫に流転するものはすべて非物でない。
116:山本大輝
22/08/11 10:15:57.37 0.net
3. ある人についてあるものは新型肺炎で死ぬ。
SiP⇒PiS⇒Po非S
ある新型肺炎で死ぬものについてあるものは人以外でない。
4. すべてのクレタ人はすべて正直でない。
SeP⇒非SiP⇒Pi非S⇒PoS
ある正直なものについてすべてのものはクレタ人でない。
117:山本大輝
22/08/11 10:18:23.59 0.net
問3 換質換位
1. ある高校教師についてあるものは学者である。
SiP⇒So非P⇒換位不能。
2. すべての善人はすべて長生きしない。
SeP⇒Sa非P⇒非PiS
ある短命なものについてあるものは善人である。
118:山本大輝
22/08/11 10:20:50.01 0.net
3. ある善行はすべて表彰されない。
SoP⇒Si非P⇒非PiS
ある表彰されるものについてあるものは善行である。
4. すべての商売についてあるものは営利的である。
SaP⇒Se非P⇒非Si非P⇒非Pi非S
ある非営利なものについてあるものは非商売である。
119:山本大輝
22/08/11 10:27:49.64 0.net
問4 戻換
1. すべての犯罪についてすべて許されない。
SeP⇒非SiP
ある非犯罪についてあるものは許される。
2. ある人についてあるものは囲碁が好きである。
SiP⇒戻換不能
3. すべてのスポーツマンについてあるものはルールを守る。
SaP⇒非SoP
ある非スポーツマンについてすべてのものはルールを守らない。
4. ある音楽についてあるものは騒音である。
戻換不能。
120:山本大輝
22/08/11 10:31:42.96 0.net
結果
∀x[x∈M→∃x[x∈M∧x=s]]
は∀∃型として表されるがこれは伝統的論理学的にはAすなわちSaPである。
このAをそのまま使用せず換質Sa非P換位PiS戻換非SoPの何れかで考える
という方法もあると思われる。
121:山本大輝
22/08/11 10:37:19.45 0.net
とくに換位が有効ではないだろうか。
換位 SaP⇒PiS
∃x[x∈M∧Φ(x)]
例
任意に自然数全体の集合から元を選ぶ。
換位
適当に自然数全体の集合から元を選ぶ。
∀x[x∈N→∃s[s∈N∧x=s]]
限量換位
∃x[x∈N∧Φ(x)]
これで任意性の問題はなくなった。
122:山本大輝
22/08/11 10:52:05.70 0.net
SaPはPiSの存在担保にもなると考えられる。
PiSを示したければSaPを示せば十分である。
感覚的には
PiS⇒SaP⇒PiS (⇒は推移を表す)
という循環的な存在保証であると思われる。確実なPiSという思想から
このように考える必要がある。
確実な(完全な)仮定とは何か?
私は今まで健全な仮定かどうかを確かめる証明をしてきた。
しかし論証の完全性については何もいうことができなかった。
もしこの換位を使えるのなら完全な仮定を表すことができる。
そしてこの完全性と健全性というのも相対的であることがわかる。
仮言判断の後件仮定に対して前件を表示することは健全性でもあるが
PiS⇒SaP⇒PiS
では完全性である。
数学でここまで確かめる必要があるのかどうかまだよくわからないが
たとえば
自然数全体の集合のうち1を調べれば十分であるということの確実な保証が
必要であると考えた結果である。
123:山本大輝
22/08/11 11:01:00.15 0.net
私の問題提起は
「任意の」といった時に実際には2つか3つ多くとも(高々)有限個しか考えていない
ということへの反発である。
これをどうにかしたかった。
124:山本大輝
22/08/12 14:44:07.44 0.net
1.
犬は動物である
猫は動物である
猫は犬である
すべての犬はある動物である
すべての猫はある動物である
すべての猫はある犬である
SaP⇒PiS
ある動物はある犬である I
ある動物はある猫である I
ある猫はある犬である I
格式 第3格 I I I
ゆえにこの推理は誤りである。
125:山本大輝
22/08/12 14:48:41.12 0.net
2.
すべて尊敬される人はある善人である A
ある善人はある困った人を助ける I
ある困った人を助ける人についてあるものは尊敬される I
格式 第4格 A I I
ゆえにこの推理は妥当でない。
126:山本大輝
22/08/12 14:52:05.10 0.net
3.
語学のできる人は根気がある
彼は語学ができない
彼は根気がない
すべての語学ができる人についてあるものは根気がある A
あるものについてすべてのものは語学ができない O
あるものについてすべてのものは根気がない O
SaP⇒PiS
ある根気のあるものについてあるものは語学ができる I
格式 第1格 I O O
ゆえにこの推理は妥当でない。
127:山本大輝
22/08/12 14:53:59.05 0.net
4.
すべてのアメリカ人はすべて日本人でない E
すべての中国人はすべてアメリカ人でない E
すべての中国人はすべて日本人でない E
SeP⇒非SiP
ある非アメリカ人はある日本人である I
ある非中国人はあるアメリカ人である I
媒概念がないのでこの推理は妥当でない。
128:山本大輝 ◆TFLeKzwqNtDb
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1.
悪い奴ほどよく眠る
彼はよく眠る
彼は悪い奴である
すべての悪いものについてあるものはよく眠る
あるものについてあるものはよく眠る
あるものについてあるものは悪いものである
SaP⇒PiS
よく眠るあるものについてあるものは悪いものである。
格式 第1格 I I I
ゆえにこの推理は妥当でない。
129:山本大輝 ◆TFLeKzwqNtDb
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2.
この百科事典の執筆者はすべて一流の学者である
彼はこの百科事典の執筆者ではない
彼は一流の学者ではない
すべての百科事典の執筆者についてあるものは一流の学者である A
あるものについてすべてのものは百科事典の執筆者ではない O
あるものについてすべてのものは一流の学者ではない O
格式 第1格 A O O
ゆえにこの推理は妥当でない。
130:山本大輝 ◆TFLeKzwqNtDb
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3.
ある嘘をつく人は借金を返さない
ある嘘をつく人は口が上手である
口が上手な人は借金を返さない
嘘をつくある人についてすべてのものは借金を返さない O
嘘をつくある人についてあるものは口が上手である I
口が上手なあるものについてすべてのものは借金を返さない O
格式 第3格 O I O
ゆえにこの推理は妥当でない。
131:山本大輝 ◆TFLeKzwqNtDb
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4.
ある人々は山が好きである
ある人々は海が好きである
山が好きな人々のなかには海が好きな人もいる
ある人々についてあるものは山が好きである I
ある人々についてあるものは海が好きである I
山が好きなある人々についてあるものは海が好きである I
格式 第3格 I I I
ゆえにこの推理は妥当でない。そもそも結論の主辞Sと賓辞Pが逆であるので
三段論法でない。
132:山本大輝 ◆TFLeKzwqNtDb
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>>131
結論でSiP⇒PiSという換位を行ったと解釈すれば三段論法が成立する。
133:山本大輝
22/08/13 09:39:00.82 0.net
1.
人を殺す者は死刑に処せられる
死刑を執行する者は人を殺す者である
死刑を執行する者は死刑に処せられる
人を殺すある者についてあるものは死刑に処せられる I
死刑を執行するある者についてあるものは人を殺す者である I
死刑を執行するある者についてあるものは死刑に処せられる I
格式 第1格 I I I
ゆえにこの推理は妥当でない。
134:山本大輝
22/08/13 09:42:24.90 0.net
2.
薬物を使用する選手は一位になる
彼は一位である
彼は薬物を使った
薬物を使用するある選手についてあるものは一位になる I
あるものについてあるものは一位である I
あるものについてあるものは薬物を使った I
格式 第2格 I I I
ゆえにこの推理は妥当でない。
135:山本大輝
22/08/13 09:45:09.17 0.net
3.
ナポレオンは人間だ
ぼくも人間だ
ぼくもナポレオン位のことができないはずはない
SaP⇒PiS
ある人間についてあるものはナポレオンである I
あるものについてあるものは人間である I
あるものについてあるものはナポレオンである I
格式 第1格 I I I
ゆえにこの推理は妥当でない。
136:山本大輝
22/08/13 09:48:46.01 0.net
4.
犬は四つ足である
犬は動物である
すべての動物は四つ足である
すべての犬についてあるものは四つ足である
すべての犬についてあるものは動物である
すべての動物についてあるものは四つ足である
SaP⇒PiS
四つ足のあるものについてあるものは犬である I
ある動物についてあるものは犬である I
四つ足のあるものについてあるものは動物である I
格式 第2格 I I I
ゆえにこの推理は妥当でない。
137:山本大輝
22/08/13 09:51:54.71 0.net
5.
すべての動物についてあるものは理性がない
すべての人間についてあるものは動物である
すべての人間についてあるものは理性がない
SeP⇒非SiP
SaP⇒PiS
ある非動物についてあるものは理性がある I
ある動物についてあるものは人間である I
ある人でないものについてあるものは理性がある I
これは三段論法ではない(媒概念がない)ので
この推理は妥当でない。
138:山本大輝 ◆TFLeKzwqNtDb
[ここ壊れてます] .net
問1
① 哲学者にも酒飲みがいる 真
ある哲学者についてあるものは酒飲みである
(1) 矛盾対当
すべての哲学者についてすべてのものは酒飲みでない
SeP⇒非SiP
ある非哲学者についてあるものは酒飲みである 偽
(2) 小反対対当
ある哲学者についてすべてのものは酒飲みでない 真偽不明
(3) 大小対当
すべての哲学者についてあるものは酒飲みである
SaP⇒PiS
酒飲みのあるものについてあるものは哲学者である 真偽不明
139:山本大輝
22/08/14 14:18:38.38 0.net
② すべてのテロ行為は許されるものでない 真
すべてのテロ行為についてすべてのものは許されるものでない
SeP⇒非SiP
ある非テロ行為についてあるものは許されるものである
(1) 矛盾対当
あるテロ行為についてあるものは許されるものである 偽
(2) 反対対当
すべてのテロ行為についてあるものは許されるものである
SaP⇒PiS
あるテロ行為についてあるものは許されるものである 偽
(3) 大小対当
あるテロ行為についてすべてのものは許されない 真
140:山本大輝
22/08/14 14:23:30.70 0.net
③ ほとんどの学生は地球人でない 偽
ある学生についてすべてのものは地球人でない
(1) 矛盾対当
すべての学生についてあるものは地球人である
SaP⇒PiS
ある地球人についてあるものは学生である 真
(2) 小反対対当
ある学生についてあるものは地球人である 真
(3) 大小対当
すべての学生についてすべてのものは地球人でない
SeP⇒非SiP
ある非学生についてあるものは地球人である 偽
141:山本大輝
22/08/14 14:27:56.48 0.net
④ 政治家はみな正直だ 偽
すべての政治家についてあるものは正直である
SaP⇒PiS
ある正直なものについてあるものは政治家である
(1) 矛盾対当
ある政治家についてすべてのものは正直でない 真
(2) 反対対当
すべての政治家についてすべてのものは正直でない
SeP⇒非SiP
ある非政治家についてあるものは正直である 真偽不明
(3) 大小対当
ある政治家についてあるものは正直である 真偽不明
142:山本大輝
22/08/15 13:36:25.92 0.net
問2 判断Oに至るまで変形推理を適用せよ。
⇒:推移
とする。
① ある学生は既婚者である(換位から)
ある学生についてあるものは既婚者である
⇒ある既婚者についてあるものは学生である
⇒ある既婚者についてすべてのものは非学生でない
② ある授業は面白いものでない
ある授業についてすべてのものは面白いものでない(換質から)
⇒ある授業についてあるものはつまらないものである
⇒つまらないあるものについてあるものは授業である
⇒つまらないあるものについてすべてのものは非授業でない
143:山本大輝
22/08/15 13:39:58.80 0.net
③ すべてのトマトはピーマンでない
すべてのトマトについてすべてのものはピーマンでない(換位から)
⇒すべてのピーマンについてすべてのものはトマトでない
⇒ある非ピーマンについてあるものはトマトである
⇒ある非ピーマンについてすべてのものは非トマトでない
④ すべての電気は有料である
すべての電気についてあるものは有料である(換質から)
⇒すべての電気についてすべてのものは無料でない
⇒ある非電気についてあるものは無料である
⇒ある非電気についてすべてのものは有料でない
144:山本大輝
22/08/15 17:51:56.94 0.net
問3 前件が真のとき後件の命題は何か?
①
前件 すべての人間は生存権を持つ
後件 人間でないあるものは生存権を持たない
前件 すべての人間についてあるものは生存権を持つ SaP
⇒ 生存権を持つあるものについてあるものは人間である PiS
後件 人間でないあるものについてすべてのものは生存権を持たない 非PoS
前件 PiS
後件 非PoS
ゆえに戻換法から後件は真である。
145:山本大輝
22/08/15 17:53:49.21 0.net
②
前件 ある学生は天才である
後件 ある学生は天才でない
前件 ある学生についてあるものは天才である SiP
後件 ある学生についてすべてのものは天才でない SoP
前件 SiP
後件 SoP
ゆえに小反対対当から後件は真偽不明である。
146:山本大輝
22/08/16 12:45:18.88 0.net
問1
英雄は色を好む
彼は色を好む
彼は英雄である
すべての英雄についてあるものは色を好むものである A
あるものについてあるものは色を好むものである I
あるものについてあるものは英雄である I
格式 第2格 A I I
ゆえにこの推理は妥当でない。
147:山本大輝
22/08/16 12:48:22.20 0.net
問2
肉体運動は身体を鍛える
身体を鍛えることは精神力を強くする
精神力を強くするものは肉体運動である
すべての肉体運動についてあるものは身体を鍛えるものである A
身体を鍛えるすべてのものについてあるものは精神力を強くするものである A
精神力を強くするすべてのものについてあるものは肉体運動である A
格式 第4格 A A A
ゆえにこの推理は妥当でない。
148:山本大輝
22/08/16 12:51:11.79 0.net
問3
病気は静養を必要とする
彼の怠惰は病気である
彼の怠惰は静養を必要とする
すべての病気についてあるものは静養を必要とするものである A
怠惰なあるものについてあるものは病気である I
怠惰なあるものについてあるものは静養を必要とするものである I
格式 第1格 A I I
ゆえにこの推理は妥当である。
149:山本大輝
22/08/16 12:56:38.28 0.net
問4
わが社の出版物に駄作はない
この本はわが社の出版物ではない
この本は駄作である
あるものの出版物についてすべてのものは駄作でない O
あるものについてあるものの出版物でない O
あるものについてあるものは駄作である I
格式 第1格 O O I
ゆえにこの推理は妥当でない。
150:山本大輝
22/08/16 12:58:26.58 0.net
問5
神に愛される者は短命だ
彼は短命だった
彼は神に愛された
神に愛されるすべての者についてあるものは短命である A
あるものについてあるものは短命である I
あるものについてあるものは神に愛された I
格式 第2格 A I I
ゆえにこの推理は妥当でない。
151:山本大輝
22/08/16 13:09:37.42 0.net
>>150
あるものについてあるものは神に愛されるものである I
152:山本大輝
22/08/17 19:13:32.39 0.net
明日から数学を再開することにしました。
数学は記号の表示の問題からここにはあまり書きたくないので
哲学や基礎法学を再開したらまたここに書こうと思います。
153:山本大輝
22/08/17 19:15:32.71 0.net
数学で使う伝統的論理学は
対当推理
変形推理
三段論法
で十分ではないかと思います。それなのでもう書くことはあまりないです。
この三つを数学に応用したいと考えています。
154:山本大輝
22/08/18 05:36:00.93 0.net
仮言判断を定言判断にするという重要な変形に気が付いた。
これで「ならば」を制限できる。
155:山本大輝 ◆TFLeKzwqNtDb
[ここ壊れてます] .net
具体例が豊富なチャート式(白)を再開した.
156:山本大輝
22/08/19 21:32:11.53 0.net
f:R→R
x ? y
x∈R
f(x):=x-1
y=2
とする.このとき
|f(x)|=2 i.e. |x-1|=2
をみたすxをすべて求めよ.
157:山本大輝
22/08/19 21:32:46.40 0.net
>>156
x→y(文字代替)
158:山本大輝
22/08/19 21:40:18.03 0.net
さて,問題は「|x-1|=2を解け」で済まされてしまうこの関数は
果たして写像なのか? ということである.すなわち
x∈R∨x∈R(対応)
f:R→R,x→y(記号代替)
x∈Rに対して
f(x):=x-1 i.e. y=x-1
は写像なのか?
対応は可能であるので,この対応の一意性を調べる.
(1) n=m∧f(n)=f(m)はよい.
(2) n≠m∧f(n)=f(m)についてこれは不成立である.
ゆえにこの対応は写像ではない.
159:山本大輝
22/08/19 21:42:06.43 0.net
>>157
記号代替
160:山本大輝
22/08/19 21:42:44.61 0.net
今回参考にしている文献は数研のチャート式(白)であるが
このように写像でないものの方程式を解く問題であふれていないか?
世間一般でもこのような問題が多く出ているように思われる.
161:山本大輝
22/08/19 21:47:01.32 0.net
>>158
訂正
R:実数全体の集合
x∈R∨x∈R(対応)
i.e. ,x→y(記号代替)
とする.このとき
f(R):={f(x)|x∈R}
∃x[x∈R]に対して
f(x):=x-1 i.e. y=x-1
となる対応はうまく定義されているのか?(対応は写像なのか?)
162:山本大輝
22/08/19 21:49:22.92 0.net
>>161
訂正
x∈R∨y∈R(対応)
163:山本大輝
22/08/19 21:50:10.22 0.net
f(R):={f(x)|x∈R}:1つの集合
164:山本大輝
22/08/19 22:17:44.17 0.net
例
A:={1,2,3}
B:={0,1,2}
x∈A∨y∈B
とする.このとき
f(A):={f(x)|x∈A}
∃x[x∈A]
f(x):=x-1 i.e. y=x-1
について
(1) x_1=x_2∧f(x_1)=f(x_2)は成立する.
(2) 1≠2∧f(1)=f(2)は不成立である.
ゆえにこの対応は写像ではない.
165:山本大輝
22/08/20 02:20:31.06 0.net
写像の一意性について再考
X,Y:命題変数
A:1つの集合
∃x[x∈A] ☆
X∨Y=T
X:[a=b∧f(a)=f(b)]=T i.e. X=T(F)
Y:[[a≠b∧f(a)=f(b)]=T∨[a≠b∧f(a)≠f(b)]=F]∨[[a≠b∧f(a)=f(b)]=F∨[a≠b∧f(a)≠f(b)]=T]=T i.e. Y=T(F)
このときの選言は弱選言であるのでT∨T=TでもT∨F=Tのどちらでもよい.
☆ 補足
扱う集合及び像によってx∈Aのxを固定するのか,それとも選択するのかを使い分ける必要がある.
166:山本大輝
22/08/20 02:34:47.52 0.net
排中律を使った場合
P:1つの命題
P∨¬P=T
P:[a=b∧f(a)=f(b)]=T(F)
¬P:[[a≠b∧f(a)=f(b)]=F∨[a≠b∧f(a)≠f(b)]=F]=F(T)
167:山本大輝
22/08/20 02:41:53.24 0.net
命題が成立することと真理値の関係について
論理学では命題Pが成立することとPがTなのかFなのかは別の問題である.
Pが成立する.これは真
Pが成立する.これは偽
Pは不成立である.これは真
Pは不成立である.これは偽
しかし,数学は恒真であるという思想からはこれを肯定するわけにはいかない.
つまり
Pが成立する.すなわち真.
Pは不成立である.すなわち偽.
こうしたいのである.
168:山本大輝
22/08/20 02:58:31.06 0.net
ではP∨¬P=Tを考えてみよう.
①Pが成立するとき
Pが成立する.すなわちPは真である.
このとき¬Pは偽であるから必ず不成立である.
②Pが不成立のときすなわち¬P
Pは不成立である.すなわちPは偽で¬Pは真である.
¬Pは真であるから¬Pは成立する.
このように書いてみたが実際にはPあるいは¬Pが成立すれば∨-導入より
P∨¬P
と書くことができる.このときどちらを示す方が楽だろうか?(そういう違いはあるのか?)
169:山本大輝
22/08/20 03:18:40.54 0.net
①P=T
∃x[x∈A]に対して
P:a=b∧f(a)=f(b)
が成立する(不成立)とはどういうことか?
帰結:a,b∈Aを固定する必要がある.
②¬P=T
∃x[x∈A]に対して
¬P:[a≠b∧f(a)=f(b)]∨[a≠b∧f(a)≠f(b)]
が成立(不成立)とは?
超論理的に考えると
T∨T=T
T∨F=T
F∨T=T
F∨F=F
より
T∨F=T
F∨T=T
のどちらかを示せば十分である.
帰結:a,b∈Aを固定する必要がある.
このように両者にかかる労力はそれほど変わらない.
170:山本大輝
22/08/20 03:22:02.13 0.net
結論
今までの話だとPのみを示してきたと思う.
それでも間違いだとはいえないが,厳密にはPあるいは¬Pが成立することより
P∨¬P (∨-導入)
をいうことができる.これを以って対応の一意性すなわち写像の成立としたい.
実際にPが成立するとき¬Pが成立しないかどうかを確かめることもできるので
検算のような役割も担うことができる.
171:山本大輝
22/08/20 03:26:47.50 0.net
弱選言の意味
ここではP∨Qの片方のみを示せばよいとした.これはたとえばPが成り立つとき
∨-導入よりP∨Qがいえる,ということからもわかる.つまり,実質的には強選言的な
扱い方でも弱選言としていえる.
172:山本大輝
22/08/20 08:09:01.99 0.net
Pを1つの命題としP=Tを前提とする.このとき
P∨Q=T
P∨¬Q=T
となる命題Qを表示できる.
超論理的には
T∨T=T
T∨F=T
これは矛盾にならないのか?
例
a=b∨a,b∈N 2つの自然数は等しい
a=b∨¬(a,b∈N) 2つのa,bは等しい
つまり後段は何もいっていないようなものであるので
両者は矛盾の関係ではない
173:山本大輝
22/08/20 08:14:34.04 0.net
まさにこれが反対の関係なのだろう.
論理学的にはこれらの関係を推理の一種として
矛盾対当
(小)反対対当
というべきだろう.
174:山本大輝
22/08/20 08:15:54.87 0.net
黒の反対対当はさまざまな中間者
白の反対対当もさまざまな中間者
175:山本大輝
22/08/20 08:25:39.13 0.net
では動と不動の対当推理は何に該たるか?
もしアリストテレスに従うのなら「不動の動者」すなわち神という概念により
動の反対対当は中間者
不動の反対対当も中間者
である.しかし,一般にはこの両者は矛盾対当であると考えられている.
その意味で論理というのも適用する対象(無定義語)によって変化をする.
ここからわかることは無定義語というのはある意味で「神」を意味してしまうかも知れない.
しかし,論理学や数学に不動の動者などという概念はいらないと考えれば
両者は当然に矛盾対当である.
このように中間者の存在が認められる場合,神の存在すら介入させてしまえるので
この矛盾と反対を考えるときには気をつけなければならないだろう.
おそらく中間者の存在を認める論理というのは神の信仰なのではないだろうか.
直観主義論理を採るつもりはないが,より高度でより正確な数学というのは
この中間者を認めることだということもできるかも知れない.
ただ私は(キリスト教的)神を信じていないので排中律を使い続けている.
この問題は何れ正面から向き合わなければならなくなるかも.
176:山本大輝
22/08/20 09:12:20.59 0.net
X:命題変数
P,Q:2つの命題
とする.このとき
Pが成り立てば(P=T)
P∨X
より
P∨¬PやP∨Qなどいくらでも書ける.ここでP∨¬Pの使用を制限することは
直観だろうか? これはa=bの問題に似ているかも知れない.同一の原理から
P∨Pは導出される.これをP∨Qと表示するときP∨¬Pはその表示に含まれるのだろうか.
これのみを考えた場合,私はこの表示はP∨Qに含まれない気がしている.
すなわち,ここからは排中律が適用できる根拠がない.
しかし,直観主義論理のようにPと¬Pを同列に語ることができるとすれば
P∨¬Pが導出できる.しかるに,排中律を適用してもしなくても
P∨¬Pは表示される.それゆえ,直観主義論理では排中律が成立するとは限らない,
というのは誤りではないだろうか.
☆ Pと¬Pを同列に語るとはP∨¬Pのことではなく,Pを仮定(前提)にしたときに
¬Pが示された場合,そこから命題変数Xが導かれることをいう.
例
1 (1) P 前提(仮定)
1 (2) ¬P 仮定
1 (3) P∧¬P 1,2.∧-導入
1,2 (4) ¬P 3.∧-除去
1,2,4 (5) ⊥ 1,2-4.¬-除去
1,2,4 (6) P∨¬P
177:山本大輝
22/08/20 09:16:38.45 0.net
>私はこの表示はP∨Qに含まれない気がしている
意味
1 (1) P 前提(仮定)
1 (2) P∨¬P 1.∨-導入
これは制限しなければならない.また,先程の論証で∧-除去を使わざるを得なかったが
私は通常,この推論規則も制限している.その意味では排中律の使用を前提としなければ
P∨¬Pという表示はできないともいえる.
178:山本大輝
22/08/20 09:19:40.56 0.net
>>176
訂正
2 (2) ¬P 仮定
1,2 (3) P∧¬P 1,2.∧-導入
179:山本大輝
22/08/20 09:29:57.29 0.net
バーンズさんの犬さがしをしてきます
180:山本大輝
22/08/20 10:41:31.05 0.net
P,Q,R,S:4つの命題
とする.このとき
P→[Q∧R],P,S |- R∧S
を示せ.
☆ここでは∧-除去は制限していない.
(証明)
1 (1) P→[Q∧R] 前提
2 (2) P 前提
3 (3) S 前提
1,2 (4) Q∧R 1,2.→-除去
1,2 (5) R 4.∧-除去
1,2,3 (6) R∧S 3,5.∧-導入
このように∧-除去を適用することで証明が可能である.もしこの制限を
してしまえば,このような単純な判断を示すことすらできなくなる.
181:山本大輝
22/08/20 10:52:19.07 0.net
P∨Q |- P∧Q
の場合はどうだろうか.
(証明)
1 (1) P∨Q 前提
2 (2) P 仮定
(3) P 2.∨-除去
4 (4) Q 仮定
(5) Q 4.∨-除去
1 (6) P∧Q 3,5.∧-導入
またP∧Q |- P∨Qも成立するので
P∨Q -||- P∧Q
である.
結果
A判断を限量換位によってI判断にしてもよいことの判断材料になった.
182:山本大輝
22/08/20 10:53:04.61 0.net
∧と∨それぞれの除去規則は制限しないことにする.
183:山本大輝
22/08/20 11:10:59.57 0.net
してみればPが成立することを前提にしたとき∨-導入規則から直ちに
P∨¬P
を導出しても問題がない.但し,爆発律を制限している(矛盾許容論理の適用)ので
以下の論証はできない.
1 (1) P 前提
1 (2) P∨¬P 1.∨-導入
3 (3) P 仮定
(4) P 3.∨-除去
5 (5) ¬P 仮定 数学は恒真であるので¬Pは単独で成立しない(偽の仮定はない)
(6) ¬P 5.∨-除去
1 (7) ⊥ 4,6.¬-除去
1 (1) P 前提
1 (2) P∨¬P 1.∨-導入
1 (3) P∧¬P 2.同値変形 数学は恒真であるのでこのような変形はできない
1 (4) ¬P 3.∧-除去 数学は恒真であるので¬Pは単独で成立しない
1 (5) ⊥ 4.¬-除去
このように考えればたとえ矛盾許容論理だとしても⊥を放置することはない.
つまり爆発律を制限したとしてもそれは必ずしも矛盾許容論理ではないといえる.
184:山本大輝
22/08/20 11:17:04.23 0.net
それでは2つの命題P,Qについて
P∨QとP∧Qを考える.これらは同値変形と除去規則によりそれぞれ単独で
P
Q (山積)
と書ける.つまり導出|-に関して
P∨Q |- P
P∨Q |- Q
P∧Q |- P
P∧Q |- Q
とできる.以後の論証はこれに基づく.
185:山本大輝
22/08/20 11:18:48.00 0.net
山積みとは「かつ」でも「または」でもない
三段論法や自然演繹でみられる
1 (1) P
2 (2) Q
のようなことである.
186:山本大輝
22/08/30 22:12:37.26 0.net
数学のチャート式を読み始めた.
単元ごとに読もうと思う.
たとえば
白の数と式から始めて
黄の数と式
青の数と式
赤の数と式
というように.
現在青の数と式に入った.
187:山本大輝
22/11/03 20:18:22.14 0.net
また何かかきますお
188:山本大輝
22/11/03 20:26:00.81 0.net
今読んでいるのは国文法です.
最近覚えたのは
単語
・自立語
活用なし 主語になる 名詞
主語にならない 副詞 連体詞 接続詞 感動詞
活用あり 述語になる 動詞 形容詞 形容動詞
・付属語
活用なし 助詞
活用あり 助動詞
189:山本大輝
22/11/03 20:30:09.32 0.net
今日読んだのは動詞について
・自動詞と他動詞
・可能動詞
・形式動詞
を読みました
文法用語はなんだか難しそうですが
日常的な感覚もあり
そこまで難しくはありません
言語学を1つの目標にしたので
楽しいです
190:山本大輝
22/11/03 20:38:37.79 0.net
今日は早く寝て
明日は数学を読みたいです
内容はガロア理論です
置換によって二項演算を定義したものが
どこまで通用するのかを考えたいと思います
191:山本大輝
22/11/03 20:40:51.82 0.net
刑法やチャート式のことは終了しました.
今後チャート式は「本当に関数なのか?」という問題の時に
参照したいと考えています.
192:山本大輝
22/11/03 20:42:27.50 0.net
三角関数も関数ではありませんでした.
もしかしたらアフィン空間が角度を捨てた理由かも知れません.
193:山本大輝
22/11/03 23:17:38.87 0.net
今まで写像について
たとえば
f:A→B
x ? f(x)
を
f(x):=x
というように定義していたりした
しかしこのような定義によって理論の一般性は失われている
それはわかっていたがどう書いてよいのかわからなかった
今回それを打開することがわかったので
明日書きたい
194:山本大輝
22/11/03 23:18:17.90 0.net
x→f(x) xからf(x)への対応
195:山本大輝
22/11/04 21:15:53.51 0.net
今日は群の構成ができた
これで初期状態なのに単射や全射になるようなものではなくなった
初期は写像かどうかもわからない
この状態が欲しかった
まさか無いならつくってしまえになるとは思わなかった
196:山本大輝
22/11/04 21:33:25.72 0.net
今日の文法は
動詞の活用形と連用形について読んだ
・動詞の活用形
未然形
連用形
終止形
連体形
仮定形
命令形
・連用形の音便
イ音便
促音便
撥音便
あとはこれらを今までの日本人としての感覚・経験ではなく
理屈として理解することを目標にしたい
問題を解けることが物事を理解しているということではない例だ
197:山本大輝
22/11/04 21:37:21.44 0.net
外国語の文法が難しいというのは
おそらく対応する日本語が難しいからだろう
国文法は古典のラテン語やギリシア語のような感じがした
外国人ではないのに外国語を習得することの難しさを思う
無意味に数式を暗記して解答している状態はわかったことにはならない
たとえば英語が難しいのではなく
英語に対応する日本語が難しい
そういう見方もできる
198:山本大輝
22/11/04 21:38:46.95 0.net
外国語の習得というのは
経験には依らないという意味で純粋経験なのだと思う
将来外国語を学ぶかどうかはわからないが
純粋理性とは何かを考える一つの材料にはなると思うので
いつか学んでみたい
199:山本大輝
22/11/04 21:40:42.80 0.net
今日言語学の本が届きました
とても面白そうです
少しずつ読んで行きたいと思います
200:山本大輝
22/11/04 21:46:29.05 0.net
私が学生だった頃は
中国語の講義を受けたが
もうほとんど忘れてしまった
独学でドイツ語を読んだこともあったが
やはり忘れてしまった
当時は語学というものにそんなに興味を持っていなかったので
仕方ないかも知れない
今は数学へのある意味での絶望感からの逃避先として
語学及び言語学というのが浮上してきている気がしている
これが少しでも数学に関するストレスの軽減になるならよいかなと思う
201:山本大輝
22/11/04 23:34:44.37 0.net
a=b
a≠b
のどちらでもないという状態が
今の有限群Gだ
ここから何を展開できるのかはわからないが
少なくとも出発点は発見した
202:山本大輝
22/11/05 00:05:07.41 0.net
【使用する推論規則】
・∨ ∧ → ∀ ∃
・同一性規則
・矛盾許容論理(選言三段論法制限)
・背理法制限
・対偶法制限
・ド・モルガン制限
・二重否定制限
203:山本大輝
22/11/05 00:13:18.31 0.net
とくに二重否定について
a-bに対して順序対でなくても
a=1
b=-1 2
a=4
b=2 2
a=3
b=5 -2
により写像にならない
204:山本大輝
22/11/05 00:15:25.33 0.net
負の数は入れられたが
二重のマイナスは認められない
これをとくに群で気を付けたい
205:山本大輝
22/11/05 00:37:10.93 0.net
やっぱりダメかもしれん
206:山本大輝
22/11/05 00:56:36.33 0.net
ペアという考えを捨てて
たとえば
①同-同
2-1=2
-1+2=2
異-同
4-2=2
8-6=2
②同-同
3+2=5
2+3=5
異-同
10-5=5
8-3=5
という塊でみて
さらに
可換ということも無視すれば
異-同
という性質をもつことがわかる
これで写像の一意性が担保できると思われる
単射については
①と②が異なるものから異なるもの
という見方ができるときに成り立つと考える
207:山本大輝
22/11/05 01:10:08.25 0.net
可換
a+b=b+a
2-1=-1+2
2-1+1=2
二重負の制限は移項という省略を無効にすることがわかった
208:山本大輝
22/11/05 01:14:41.03 0.net
可換な有限群しか考えないのなら
同-同
異-異
で分けられる
これもありだな
209:山本大輝
22/11/05 01:19:59.27 0.net
①と②を大局的にみて異-異とみる必要がない
これで統一的に
同-同
をいえることがわかった
a=b |- f(a)=f(b)
写像を確かめるのはこれだけでよい
単射はこの逆をみる
210:山本大輝
22/11/05 01:38:07.84 0.net
可換有限群なら二重負があっても問題ない
可換なら
a-bは出てこない
211:山本大輝
22/11/05 01:59:06.08 0.net
いやa-bはあるか
212:山本大輝
22/11/05 02:01:58.87 0.net
あくまで
a+(-b)=(-b)+a
と書けるだけ
可換なら
a-(-b)=(-b)-aがないと言いたかった
213:山本大輝
22/11/05 21:49:28.03 0.net
伊藤昇『復刊 有限群』共立出版
を読み始めた
・群
・部分群
・位数
を定義した
部分群の証明はできたが
位数は唯名的定義なので概念を定めるだけ
定義も一辺倒に証明すればよいというわけでないことを思い知る
214:山本大輝
22/11/05 21:58:13.67 0.net
実質的定義:概念の内容を説明するもの
唯名的定義:概念の形式を説明するもの
操作的定義:記号の性質や方法
215:山本大輝
22/11/05 22:05:13.33 0.net
国文法は
動詞の終止形と連体形について読みました
この二つは同じ表示になることが多いので
動詞の後にくる言葉で判断する必要があります
ちょっと難しいかな
216:山本大輝
22/11/05 22:07:08.62 0.net
言語学は第一章の半分程度まで読みました
まだ印象に残るようなものはありませんが
面白いです
217:山本大輝
22/11/05 22:18:48.79 0.net
実質的定義:概念の内容を定めるもの 要証明
唯名的定義:概念の形式を定めるもの 証明不要
操作的定義:記号の性質や方法 要証明
指示的定義:前の定理に含まれる概念の説明
発生的定義:概念の成立条件などの説明 証明不要
218:山本大輝
22/11/06 19:07:12.34 0.net
等価
等価関係
等価類
剰余類
を定義し証明しました
219:山本大輝
22/11/06 19:08:00.13 0.net
等号で表されたものがあれば
それらは写像で説明ができるのだなあと思いました
220:山本大輝
22/11/06 19:10:08.75 0.net
今では
f(x):=a+b
c=a+b
という表示も可能になりましたが
正田の代数学ではこの辺がぼかされて定義されていたので
もしかしたら当たり前のことではないのかも知れません
221:山本大輝
22/11/06 19:11:28.61 0.net
正田の代数だと
演算はどこで定義したのか?
そういう質問が来るでしょう
私はそれに応えられるものを考えました
222:山本大輝
22/11/06 19:13:47.44 0.net
国文法は動詞の活用表を利用するものでした
223:山本大輝
22/11/06 19:25:57.22 0.net
言語学は第一章を読み終えました
ロシア語は印欧語族に分類されるようになったんだなあと思いました
私の地理の知識だとたしかヨーロッパとは別の語族だった気がします
その違いが私に影響することはありませんが
知識は常に更新していきたいなと思いました
224:山本大輝
22/11/06 19:27:47.90 0.net
たしかウラル語族だったかな
まあ著者の視点の違いだけかも知れません
225:山本大輝
22/11/06 19:29:02.47 0.net
高度な研究ほど分類ないし区分にこだわりますが
中身がないことが多いので私はそんなに気にしていません
まあ研究はそういうものなのかも知れませんけど
226:山本大輝
22/11/06 19:32:14.33 0.net
たとえば有理数体について
Q-{0}
でないと乗法群にならないけど
これだと加法群にならない
加法群かつ乗法群で体になるという説明は妥当なのか?
227:山本大輝
22/11/06 19:38:12.47 0.net
どうすれば簡単に体を説明できるか
228:山本大輝
22/11/06 19:46:58.57 0.net
Qが加法群のとき
乗法逆元の条件をみたさない
Q-{0}が乗法群のとき
加法単位元の条件をみたさない
環は
2つの演算
加法群
乗法結合律
(乗法単位元の存在)
分配律
をみたすものをいう
229:山本大輝
22/11/06 19:51:41.56 0.net
体とは
(可換)環
0以外単元であること
これはQが加法群であることの条件と相反しない
つまり0に乗法逆元がないということに反しない
230:山本大輝
22/11/06 19:53:53.64 0.net
群から環へ
環から体へ
というのはよく考えないと間違えやすいなと思ったので書いてみた
231:山本大輝
22/11/06 19:55:51.06 0.net
有限群から環をいうにはどうすりゃいいのかなあと思った
232:山本大輝
22/11/06 19:56:46.29 0.net
しばらくは加法群だけで考えてみます
233:山本大輝
22/11/06 21:24:00.68 0.net
定義の性質を厳密に考えると難しいので
ここでは
実質的定義 要証明
唯名的定義 証明不要
必要があれば
指示的定義
の3つで表して行きたいと思います
234:山本大輝
22/11/06 21:25:45.41 0.net
ああでも
ここに書いた体の定義は
実質的定義よりも発生的定義に近いと思うので
やはり5つのタイプで書き分けたいです
235:山本大輝
22/11/06 22:38:06.23 0.net
aaa...aaa k個
aaa 3個
この違いはあるのか
236:山本大輝
22/11/06 22:38:33.63 0.net
k個とは何個なのかわからなくなった
237:山本大輝
22/11/06 22:40:38.74 0.net
特殊から一般はいえるが
一般から特殊は必ずしもいえない
それならk個成立している時
たとえば0個が必ず成り立つとは限らないが
3個成立している時
これが無仮定(無条件)で成立するなら
k個成り立つといえると考えている
238:山本大輝
22/11/06 22:49:19.83 0.net
1個で成り立つと
2個で成り立つと
・・・・・・
という考えではない
無条件に1個が成り立てば∀-導入規則よりk個成り立つ
このときこの1は固定されている
1で固定しようが2で固定しようがaで固定しようが意味は変わらない
たとえば最初に1で固定してこれに2を加えるような条件があって
仮定落としができない場合この固定した1を全称化することはできない
その意味ではじめにaで固定しても何らかの条件がこのaに加えられて
仮定落としができない場合にはこのaの全称化はできないのであるから
1で固定しようがaで固定しようが同じだと考えている
239:山本大輝
22/11/06 22:54:53.36 0.net
たとえば
a∈A→a∈B
を示すときに(後件仮定の話は無視する)
a∈Aで固定することはできる
b∈Aで固定することもできる
しかし
a∈Bで固定はできない
このaで固定というのはそのような意味しかない
もしA,B:={1,2,...,n}だった場合
a∈Aで固定しようが
n∈Aで固定しようが
1∈Aで固定しようが
同じだと考える
ここでもb∈Bで固定することはできない
そのような意味だと解している
240:山本大輝
22/11/07 00:33:49.02 0.net
ダメだ頓挫したわ
f(x):=a+b
f(1)=1+0
f(1)=0+1
f(2)=2+0
f(3)=2+1
①等しいものは等しいものへ
②異なるものは異なるものへ
が競合している
241:山本大輝
22/11/07 00:35:47.90 0.net
加法で非可換てあるのかなw
242:山本大輝
22/11/07 00:36:45.76 0.net
まさか1+1を説明するのがこんなにも難しいなんて......
243:山本大輝
22/11/07 00:39:32.78 0.net
シングルトン性より
f:G→G
の定義域のGではその要素について相異なる
ここまではよかった
しかし可換が説明できない
244:山本大輝
22/11/07 00:43:40.65 0.net
f(0)=0+0
f(1)=1+0=0+1
f(2)=1+1
f(3)=1+2=2+1
f(4)=2+2
f(0)=0+0
f(1)=1+0=0+1
f(2)=2+0=0+2
f(3)=1+2=2+1
f(4)=1+3=3+1
・・・・・・
245:山本大輝
22/11/07 00:45:45.79 0.net
f(x):=a+b
は単射ではない
今まで全単射でy=f(x)を扱ってきたので
全単射と全射の違いが何なのかを考えたい
246:山本大輝
22/11/07 00:47:14.84 0.net
全射である以上
y=f(x)
とは書ける
247:山本大輝
22/11/07 00:47:49.02 0.net
逆写像があるかないかの違い程度ならいいけど
248:山本大輝
22/11/07 00:58:23.84 0.net
写像が全単射の場合の方程式というのも
どうしたものかと思っている
そもそもそういうものに対して方程式を立てる必要があるのか
つまり逆写像が存在しているのに定義域を探る必要があるのか
という問題がある
出鱈目に問題をつくるものじゃない
249:山本大輝
22/11/07 01:01:23.42 0.net
以前
写像が全射の場合に方程式が確実に立てられるということを
思ったことがあったが現在まだわからない
250:山本大輝
22/11/07 01:04:34.82 0.net
写像が全単射のときに方程式は考えないとして
写像が全射でなければやはり方程式は立てられないと
考える
全射y=f(x)からf(x)=0が導出できるからだ
これがないと
f(x):=0
という定義になってしまいこれは偏亜群と同じ思想だ
251:山本大輝
22/11/07 22:43:43.94 0.net
準同型とエピを読んだ
等号の使い方に注意が必要だなと思った
252:山本大輝
22/11/08 00:48:04.35 0.net
国文法は引き続き動詞の活用
五段活用
上一段活用
下一段活用
カ行変格活用
サ行変格活用
これらの練習でした
中学生の頃は全然意味がわからなかったなあと
思い出しながら読んでいます
253:山本大輝
22/11/08 00:49:21.55 0.net
言語学はコラムを読んでいます
254:山本大輝
22/11/08 00:53:46.36 0.net
表音文字・表意文字
だと思っていたら
表語文字というそうだ
言葉は変化していくなあ
255:山本大輝
22/11/08 12:39:12.21 0.net
たとえばA⊆Bについて
これはたとえA≠Bだとしても
A=Bと判断してよい
A=B-||-A≠B
である以上矛盾ではないから
256:山本大輝
22/11/08 12:42:29.37 0.net
ここから
AならばB
というのは
A |- B
を用いる
257:山本大輝
22/11/08 14:40:32.07 0.net
二乗がどうにもならん
258:山本大輝
22/11/08 14:45:37.05 0.net
x→f(x) 対応
f(x):=a^2
∀x[x∈R]
∃f(x)[f(x)∈R]
x=[1,-1,2]
f(x)=[f(x)=y]
f(1)=1
f(-1)=1
f(2)=4
ゆえにこの対応は写像でない
259:山本大輝
22/11/08 14:48:04.77 0.net
x=aa
f(x):=aa i.e. f(x):=a^2
定義域が直積(ペア)でなくても矛盾を回避できない
260:山本大輝
22/11/08 14:49:56.83 0.net
Rの意味がなかった
261:山本大輝
22/11/08 14:50:24.35 0.net
扱う集合はRでなくて置換により構成したG={0,1,...,n}とする(これでも無理だが)
262:山本大輝
22/11/08 14:51:17.41 0.net
いや
G={-k,...,-1,0,1,...,k}
これだ
263:山本大輝
22/11/08 14:52:03.49 0.net
∀n[n∈Z]
n=[k]
264:山本大輝
22/11/08 22:28:44.62 0.net
今日は正規部分群と剰余群を読みました
265:山本大輝
22/11/09 00:10:46.70 0.net
カーネルKが0になることをモノという
という定義は一般の単射とは違うのだということがわかりました
写像は単射だけどKが0の集合になるとは限らないという状態が教えてくれました
K={0}
をモノということにしたとき
K⊆{0}
は直ちに言えますが
{0}⊆K
は何か条件がないといえません
つまりカーネルを構成している写像f(x)=0のxが0のみとは限らないからです
これをいえるにはどういう条件が必要なのかなあと思いました
左剰余類H+xのHが肝になりそうです
剰余群G/HのHに何か条件があればカーネルが0になるといえるときもありそうです
たとえばH={0}とか
266:山本大輝
22/11/09 00:12:29.81 0.net
ゼロで割る割らないとかその辺がよくわからんです
267:山本大輝
22/11/09 00:12:55.78 0.net
体の話ですかね
268:山本大輝
22/11/09 01:02:29.86 0.net
>>265
これ逆だな
{0}⊆K
は直ちにいえるが
K⊆{0}
が何か条件を必要とする
269:山本大輝
22/11/09 01:03:44.03 0.net
いや両方とも直ちにはいえない
と考えるべきだ
270:山本大輝
22/11/09 01:06:48.77 0.net
準同型写像がエピにならなくなったw
わからん
寝よう
271:山本大輝
22/11/09 01:11:22.38 0.net
カーネルは写像の定義に依存している
いま写像をη(x):=H+x
で定めるとき必ず
η(0)=0
なのか?
H+0
はH={0}のときH+0=0だがそれ以外なら0とは限らない
してみれば
η(0)=0
とは限らないだろう
272:山本大輝
22/11/09 01:22:16.56 0.net
カーネルとはxの像を0にするようなものを集めたもの
η(0)=0
とは限らんなあ
273:山本大輝
22/11/09 01:23:57.38 0.net
エピがわかった
274:山本大輝
22/11/09 01:43:56.85 0.net
η:G→G/H
がエピだというが
η(G)jは集合
G/Hは集合系
レベルが違う
この間に等号関係はあるのか?
合併集合の公理に
a∈A -||- A∈α
というものがあるがA=αではない
275:山本大輝
22/11/09 02:03:26.21 0.net
加法群でのカーネルは必ず0をもつか?
276:山本大輝
22/11/09 12:02:40.78 0.net
η:G_1→G_2 エピ
G_1/K_η={K_η+x|x∈G_1}
G_1/K_η={{0}}
が示せないので中断
{0}∈G_1/K_η
なんてないお(´・ω・`)
277:山本大輝
22/11/09 12:21:29.84 0.net
>>274
表示はされていないが
{η(G)}
と解釈すれば両者ともに集合系だということがわかる
278:山本大輝
22/11/09 14:56:04.25 0.net
打開策を見つけた
ちと昼寝
279:山本大輝
22/11/09 18:51:20.37 0.net
全部単位元にして証明した
特殊から一般の例
280:山本大輝
22/11/10 00:21:59.01 0.net
動詞のまとめを読んだ
281:山本大輝
22/11/10 00:22:58.35 0.net
言語学は数学とはあまり関係のなさそうな音の部分を端折った
282:山本大輝
22/11/10 19:57:03.51 0.net
加法群しか考えていないので
整除関係は飛ばす
(コーシー-ラグランジュの定理)
283:山本大輝
22/11/10 19:58:18.34 0.net
あ
でも環のことを考えたら
飛ばさない方がよいかも知れないので
やっぱり飛ばしません
284:山本大輝
22/11/10 21:35:57.08 0.net
形容詞について読んだ
285:山本大輝
22/11/10 21:36:40.76 0.net
言語学は今日も省略
286:山本大輝
22/11/10 21:37:13.62 0.net
言語学の次回は単語と書いてあったので
そこから読もうと思います
287:山本大輝
22/11/10 21:37:43.82 0.net
単語をさらに分解するとあったので飛ばすかもw
288:山本大輝
22/11/12 19:54:15.54 0.net
今日の言語学は意味論を読みました
目新しいことはなかったです
289:山本大輝
22/11/12 19:55:56.28 0.net
文法は形容詞の活用です
形容詞は古文っぽい活用があるのでちょっと面白かったです
正式な日本語というのも所詮ある特定の地域の方言に過ぎないなんて
思ってしまうと勉強はできないかも知れません
290:山本大輝
22/11/12 19:57:20.24 0.net
数学は線形代数の他に彌永とは別の集合と位相を読み始めました
比較的新しいものなので現代の合理性を感じる述べ方だと思いました
291:山本大輝
22/11/14 21:33:01.27 0.net
昨日と今日は副詞を読んだ
292:山本大輝
22/11/20 21:52:39.66 0.net
15日から中学課程の五教科を読むことにした
国語
英語
数学
これらはじっくり
理科の物理と化学以外
社会
これらは速読
数学と理科以外問題は解かない
解くことが目的ではないから
それと専門書として数理論理学を再開した
今日は演算の構成について考えた
楽しかった
293:山本大輝
22/11/20 22:00:31.60 0.net
文語文の知識なんてほとんどないけど
なんとなく読めてしまうというのが現状だ
たとえば理屈として助詞を説明できるようになれたら面白そう
294:山本大輝
22/11/20 22:02:09.37 0.net
毎日読んでいたらきっとわかる日がくる
295:山本大輝
22/11/20 22:03:43.55 0.net
五教科の読書を始めて最初はとても眠くなった
おそらく神経細胞の結合が変化していたのだろう
そういうミクロの世界のことを思うと少し怖ろしい
自分は結局脳の改造がしたいだけではないかってね
296:山本大輝
22/11/20 22:07:06.60 0.net
とくに社会科が得意なので
あまり読まなくても全部を暗記しているのだが
時代を意識して読むようにしている
たとえば聖武天皇は奈良時代
次に桓武天皇は平安時代
みたいな感じ
高校課程になると急に難しくなるから
簡単なところで如何に複雑に考えるかということをしている
297:山本大輝
22/11/20 22:17:32.30 0.net
今日読んだもの
国語 古文 竹取物語の一部
数学 方程式 文章題
英語 This That It の疑問形
理科 生物
社会 全部
数理論理学 束の構成
298:山本大輝
22/11/20 22:24:04.59 0.net
ある人に
a と the の違いや a の使い方について自分が考えたことをいってみた
そしたら面白いねっていわれた
a というのは観念や比喩にも使えると思う
だから
a sun というのはアイデア(存在根拠)を意味していて
まさに洞窟の比喩の話は a の問題だと話した
a sun があるから the shadow があるってね
そんなことを考える人はいないよっていわれた(^^♪
299:山本大輝
22/11/20 22:27:05.83 0.net
プラトンなども日本語訳のものしか読んだことがないから
英文や原著で読んだら面白いだろうなと思った
今までいつかいつかと思いつつ手が出なかった
語学の勉強が面白いと感じるようになったのは最近で
学生の時は全然わからなかった
たぶん構文論的意味論というのを理解しつつあるからかも知れない
300:山本大輝
22/11/21 16:28:00.21 0.net
国語 古典 平家物語 論語 など
数学 中一の全範囲
英語 否定形 This is not など
理科 中一の全範囲
社会 全部
数理論理学序説 読了
301:山本大輝
22/11/21 21:04:09.12 0.net
第一次風林火山
ε-δが血肉になるまで動かん
302:山本大輝
22/11/21 21:28:13.78 0.net
私の理屈だと逆像はとれない
あるいは
とれる場合というのは順像の世界がひっくり返ったものになる
順像と逆像はまさに表裏の関係だということがわかった
303:山本大輝
22/11/21 21:29:32.66 0.net
いつか多様体というのをわかりたい
304:山本大輝
22/11/21 21:30:27.75 0.net
まあ開集合についても血肉になるまで動くつもりがないから
時間切れかも知れんが
305:山本大輝
22/11/21 21:31:56.24 0.net
集合論を読んで位相に入る頃には集合のことを忘れている
そういうことを何度も繰り返してきた
まだ時間が掛かるのだろう
306:山本大輝
22/11/21 21:33:21.84 0.net
無限回微分可能とかってどういうことなのか想像できない
307:山本大輝
22/11/21 21:38:03.30 0.net
C^∞級ってやつだ
抽象代数幾何学の要素としては大別して
・可換環論 可換体論
・C^∞関数 多様体
・アフィン幾何 射影幾何
こんな感じだと思う
現時点でいくらでも名詞なら書けるけど意味はわからない
グロタンのスキームXはただの集合Xではなかったかという話があるが
全部を本当にわかっているという状態があり得るのかというのは疑問だ
わかっているとは何かという問題もある
それでも挑みたい
308:山本大輝
22/11/21 21:39:28.75 0.net
方程式論から群論が生まれ
そこから体論へと拡張されたが
結局環論に至った
という話があった
面白いなと思ったけどもっと数学を理解できればもっと面白いのだろう
309:山本大輝
22/11/21 21:40:52.10 0.net
自明先生(永田雅宜)の講義とか聴いてみたかった
310:山本大輝
22/11/21 21:44:55.52 0.net
順像が存在すれば逆像は存在する
しかし
逆像が存在したとしても順像は存在するとは限らない
修士課程の演習問題です
311:山本大輝
22/11/21 21:45:34.43 0.net
私の理屈だと順像があると逆像は存在できないけどw
312:山本大輝
22/11/22 01:33:08.11 0.net
具体的な計算をしない分野は誰かの妄想の垂れ流しの可能性がある
いま極限値の計算をしていたのだが
項を割るって誰の考えなのか知らないが変だろ?
俺は割らないで無限を考えたよ
たぶん俺だけの正解なので通用しないと思うけどネットに残しておく
313:山本大輝
22/11/22 01:36:45.30 0.net
中学課程のおべんつよは中断して
微分積分学に注力したい
314:山本大輝
22/11/22 01:46:28.64 0.net
計算があっても妄想の可能性もあるな
俺の妄想なのかどうなのか
y=f(x)がここまで強力だとは思わなかった
315:山本大輝
22/11/22 01:48:59.71 0.net
なにせ偶数が2k(∀k∈Z)と表示される世界だ
中身はボコボコだよ
少なくとも俺はそんな偶数を認めない
316:山本大輝
22/11/22 01:49:35.25 0.net
なにがすべてとあるがわかってねえだ
おめえがわかってねえよw
317:山本大輝
22/11/22 01:50:08.44 0.net
おれは哲学からきた人間だぞw
限量記号がそんなちょろい記号だと思ったか?w
318:山本大輝
22/11/22 01:53:08.99 0.net
まだ哲学と論理学が未分化で
論理学の中に概念を論じる時代のものから読んできてんだよ
あんた高校数学の集合と論理程度の頭だろ?
対偶? 背理法? 自然演繹だと破綻してんだけど
そういうことわかってんの?
319:山本大輝
22/11/22 01:58:28.66 0.net
何か言われてむかつくってことはそいつのことをある意味で認めてしまっている
ということだな
悔しくて情けない
320:山本大輝
22/11/22 22:38:03.79 0.net
今日は連続関数と群の単位元について考えた
321:山本大輝
22/11/25 21:58:32.21 0.net
微分係数から考え直してみたけど
xの変化量とyの変化量という単純なものを
考えるのは難しかった
また明日
322:山本大輝
22/11/27 22:30:45.38 0.net
級数が収束するとはどういうことかを読みました
すでに極限の考え方が世間とずれているので
一般的理解とはいきませんが
このまま進んで行きます