22/04/15 02:26:08 0.net
彼”は、ラジオの歌番組が突然の中断となり、不機嫌になる。“隣の男”は新聞(番組欄)を見てボクシングの中継が聞きたくなり、ママにラジオの周波数を変えさせるが、聞こえない。引き続いて“彼”もラジオの周波数を変えさせ、四波秋夫を聞こうとするが、やはり聞こえてこない。さらに機嫌を悪くした“彼”は、ママにハイボールを注文する。
ママが注文された品をつくると、ラジオから臨時ニュースが流れ出す。ソビエト連邦から北米大陸に核ミサイルが打ち込まれた事を告げるそのニュースは、ただちにアメリカ合衆国の報復攻撃を告げる続報に塗り替えられ……。
3:夢見る名無しさん
22/04/15 02:36:27.57 0.net
場末のバーでラジオを聞きながら呑んでいる、コーさんとママと他の客たち。
8時から始まった歌謡ヒットパレードが中断され、ラジオから臨時ニュースが流れる。
ソ連(当時)の核ミサイルがアラスカ及びカナダの山中に落ち、若干の被害があったというもの。
続けて入るニュースではアメリカがソ連本土に向けて核弾頭ミサイルを発射したと告げる。
コーさんは四波秋夫の唄が聞きたいために、臨時ニュースに毒づいている。
ほんの少し唄が流れた後、またニュースが入り、ソ連のミサイルがニューヨーク・ワシントンを壊滅させたと言い、欧州も加わったと言う。
断続的に入るニュースの合間には、2人の客とママが飲み屋での普通の会話を行なっている。
最後にカイロ発のニュースが入り、米ソヨーロッパが壊滅状態で日本に対して戦争終結に対しての仲介を申し入れしていると告げて終わる。
コーさんはニュースを聞き終わると四波秋夫を聞かずに店を出て、星月夜を眺めながら、帰って妻に言う言葉を考える。
「お前、さっき戦争があってんぞ。アメリカとソ連がいてもたんやぞ。お前、知らんやろ