15/10/18 16:46:39.28 O.net
『恐怖の看護婦』
ある病院に入院中のAさんが、夜中にトイレに起きたときのことです。
トイレから出て自分の病室へ戻ろうと廊下を歩いていると、廊下のずっと先からガラガラと物凄い音が近付いてきます。
なんだろうと目を凝らして見ると、薬の入った瓶やピンセットを乗せた大きなワゴンを看護婦が押しながら走ってくるところでした。
ところがその様子が普通ではないのです。
静まりかえった病院内を、明かりもつけずに不自然に騒音を立てながらものすごい形相でこちらに近付いてきます。
その看護婦を見ているうちにAさんは、とてつもない恐怖に襲われました。
あれは生きている人間じゃないぞ。とにかくやりすごせればいいと思い引き返して今出てきたばかりのトイレに駆け込みました。
それでも不安だったので入口から4番目の一番奥の個室にこもって鍵をかけ看護婦が通り過ぎるのを待つことにしたのです。