24/05/04 22:43:23.55 sLuH0liZ0.net
喧嘩に近い打撃技も含めて採点すると、一発勝負では、破壊力のある橋本が、四人(橋本、武藤、蝶野、健介)の中で頭半分くらい抜け出ているかもしれない。橋本はサブミッションの実戦での使い方なども含めて、現状では自分の持っているものを最も発揮している。
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橋本の課題は、あの体格で長期戦を戦うスタミナだ。これも非常に高いレベルでの話で、あの中アンコ型の身体にしては、驚異的なスタミナがあるんだよ。ただ実力が拮抗している世界のトップクラスが相手の場合、長期戦を仕掛けられると、体重がある方が不利になる。
中アンコ型は彼の体質なので、痩せる必要はない。先に話した最強レスラーの類型からは外れるが、格闘家橋本にとっては何の問題もない。しかし、今以上に体重が増えるのはまずい。おそらく、武藤や蝶野が、あと10キロ体重が増えて125キロくらいになっても、トレーニングを積んだ上での意図的なウエイトアップなら問題はないだろう。しかし橋本の場合、あと10キロ増えたら、今の強さは維持できない。たとえ一発の蹴りの威力が増したとしても、150キロ近くまで行ったら、スタミナが切れて、あとが続かないだろう。非常にわかりやすく言えば、橋本の蹴りが北尾の蹴りになってしまうということだ。
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他流試合向きの資質も含めて、仮想実力日本一は橋本。ただし盤石ではないぞと、ひとまず結論づけておこう。
山本小鉄「いちばん強いのは誰だ」より