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懲役20年の判決確定／法定上限、双方控訴せず／つがる4人死亡事故
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青森県つがる市の国道で2018年9月、車4台が絡み男女4人が死亡した事故で、自動車運転処罰法違反（危険運転致死傷）の罪に問われた無職の被告（34）＝同市森田町大館千歳＝を懲役20年とした青森地裁の実刑判決が確定したことが23日、分かった。
判決は検察の求刑通りの法定刑上限で、期限の22日までに検察側、被告側双方が控訴しなかった。
判決によると、被告は飲酒の影響により正常な運転が困難な状態であることを認識しながら車を運転。衝突の2秒前には時速163キロで走行し、前を走る車に衝突。この車を対向車線の車に衝突させ、自車も対向車に衝突した。
この事故で男女4人が死亡し、3人が重傷を負った。被告は、運転前に350ミリリットルの缶ビールを少なくとも2、3本、ハイボールを7杯くらい飲んでいた。
公判で弁護側は飲酒運転の事実を認める一方、危険運転の故意はなかったとして無罪を主張。検察側は、当時の被告の運転が危険極まりなく、結果も重大として懲役20年を求刑した。
被告の弁護人によると、判決前の接見で被告は、どんな判決が出ても受け入れる－と述べていたという。
判決時には青森地検の吉武恵美子次席検事は「主張が認められ、妥当な判決」とコメントを出していた。