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米テキサス州の連邦地裁は６日、妊娠６週目頃以降の中絶を禁止した同州法について、施行を差し止める命令を出した。州法は９月１日に施行されたが、司法省が「憲法違反だ」として、差し止めなどを求めて提訴していた。同州は控訴裁判所に不服を申し立てた。
州法は、性的暴行や近親相姦（そうかん）による望まない妊娠にも適用される。胎児の心拍が確認できる６週目頃では本人も妊娠に気付かないケースが多く、全米で最も厳しい規制として女性の権利団体などが反発していた。
命令では、妊娠２２～２４週目頃までの中絶を認めた１９７３年の連邦最高裁判決を踏まえ、「中絶を選択する憲法上の権利は確立されている」と指摘。法廷闘争が継続する間の施行を差し止めた。
当事者ではない第三者が中絶を手助けした医師らを訴えるとした州法の仕組みにも言及。「中絶希望者と個人的な利害関係を持たない第三者が、司法制度を利用して憲法上の権利を妨げる前例のない法制度を考案した」と同州を批判した。