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VMwareは米国時間10月5日、年次イベント「VMworld 2021」で、NVIDIAとの提携拡大の成果を発表した。企業は「VMware vSphere with Tanzu」と「NVIDIA AI Enterprise」ソフトウェアスイートを利用し、自社の人工知能(AI)プロジェクトを試すことができるようになる。両社は、AI開発とアプリケーション管理をよりシンプルなものにすることを目指しており、この取り組みはその取り組みの一環となる。
NVIDIAによると、vSphere with Tanzuにまで評価対象を拡大することで、開発者は既存の「VMware」環境内の「Kubernetes」コンテナー上でAIワークロードを実行できるようになる。また、NVIDIA AI Enterpriseソフトウェアスイートは、メインストリームのNVIDIA認定システム上で動作し、AI開発に適切なソフトウェア、ハードウェアのスタック一式を提供するという。
VMwareのクラウドインフラストラクチャー事業グループマーケティング担当バイスプレジデントLee Caswell氏は報道陣に対して、「NVIDIAは、次世代クラウドにおけるアプリケーションレベルのコンポーネントすべてを構築するために投資し、その目標に向けてまい進してきている。これにより今では、コンテナーベースの『NVIDIA GPU Cloud』(NGC)のライブラリー群を、KubernetesによってオーケストレーションされたVMware環境内で実行できるようになり、開発者とインフラの世界を橋渡しする能力が実現された」と述べた。
VMwareは3月に、NVIDIA AI Enterprise関連の発表を行った。この発表時には、NVIDIA AIのワークロードは「VMware vSphere 7」の認定仮想化プラットフォーム上でのみ実行可能だった。しかしNVIDIAが8月にNVIDIA AI Enterpriseの一般提供開始を発表したことで、「VMware vSphere」が稼働しているメインストリームのサーバー上でのAIワークロードの仮想化が可能になった。
NVIDIAのエンタープライズ製品管理担当バイスプレジデントJohn Fanelli氏は、「われわれのエンジニアリングチームは一致団結しており、今回の真の目的は完全に機能するAIプラットフォームを顧客に提供するとともに、それをKubernetesのグリッドに追加する能力の素晴らしさをパフォーマンス面から確認するというものだ」と述べた。
さらにNVIDIAは、VMwareの「Project Monterey」をサポートする早期アクセスプログラムにLenovoが参加すると発表した。
Project MontereyはVMworld 2020カンファレンスで発表された。データセンター、クラウド、エッジ向けにハイブリッドクラウドアーキテクチャーを再定義することにフォーカスしたものとしてVMwareは想定している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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