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住宅において水回りはトラブルになりやすい。東急不動産の新築分譲マンションでの排水
通気管の欠陥施工を紹介する。欠陥は特定の部分のみ排水通気管の口径が細いというもの
である。特定部分の口径が細くなっているため、排水時に通気不足が生じ、排水管からゴ
ボゴボという大きな騒音が発生し、居住者を悩ましていた。
問題の物件は株式会社ピーエス三菱東京建築支店が施工し、株式会社昇建築設計事務所
(金井照彦代表)の竹内久・一級建築士が設計・監理者となった。東京都江東区にあり、
2003年9月に竣工したマンションである。
驚くべきは特定の部分のみ通気管口径が細くなった経緯に対する東急不動産の説明であ
る。騒音は2003年の引渡し直後から居住者を悩ましていたが、東急不動産の反応は鈍かっ
た。管理組合宛回答書(2007年4月26日)においてようやく経緯を説明した。
「施工会社からは、現場で本系統は7F天井懐で梁との納まりの関係で施工難易度高く、
他の選択・施工ができないかの問い合わせを、設計・監理会社に行ったこと申告ありまし
た。一方、設計・監理会社は、本件は、販売用パンフに従い室内空間等を確保し、配管径
も確保・施工するよう指示あったとされています。」
回答書ではピーエス三菱と昇建築設計事務所による責任のなすり付けあいを東急不動産
が他人事のように記述する。しかし、ピーエス三菱と昇建築設計事務所の両者の主張は共
に筋が通らない。