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岩手労働局は昨年12月に実施した県内の建設工事現場への一斉立ち入り検査で、現場計
123カ所のうち56.1%に当たる69カ所で労働安全衛生法違反があったと公表した。うち6
カ所で改善が図られるまでの作業停止や機械使用を止める行政処分を出し、違反業者に是
正を勧告した。
違反の内訳は墜落防止措置の不備が41カ所、建設機械の無資格運転や危険箇所への立ち
入りなど災害防止措置違反が17カ所、掘削現場での土砂崩壊防止措置の不備が1カ所など。
県沿岸部の東日本大震災の復興工事関連では、大船渡労基署管内13カ所、釜石労基署管
内5カ所、宮古労基署管内3カ所でそれぞれ違反があった。
労働基準法違反も確認された。花巻労基署管内では労使協定(三六協定)で定める上限
時間を18時間超える時間外労働があったほか、二戸労基署管内では協定を結んでいない違
法残業が見つかった。過労死ラインとされる月80時間超の残業は4カ所で確認された。
労働局の上条訓之監督課長は「建設工事現場は沿岸部を中心に慢性的な人手不足で、安
全対策の不備は労働災害につながる。監督指導を徹底する」と話した。