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【ワシントン=田島大志】自衛隊と米軍の指揮・統制枠組みの見直しで、米軍が横田基地(東京都)に置いている在日米軍の司令部を東京都心に移転させる案が浮上していることが明らかになった。米軍準機関紙の「星条旗新聞」が12日に報じた。自衛隊が今年度末に設置する「統合作戦司令部」との連携を円滑にする狙いがあるが、早期の実現に向けて不透明な要素もある。
自衛隊の統合作戦司令部が新設される東京・市ヶ谷の防衛省と都西部の横田基地は30キロ以上離れており、移動に時間がかかることが課題となっている。同紙によると、移転先として米軍臨時ヘリポート「赤坂プレスセンター」が位置する港区六本木の米軍用地が候補に挙がっている。実現すれば、防衛省との距離は約3キロになる。ただ、戦後に米軍に接収された土地であり、都が米軍に返還を求めてきた経緯がある。
米国防総省は、統合作戦司令部設置に合わせ、来年3月を目標に在日米軍の組織改編を進める方針だ。トランプ新政権が発足するため、検討作業は遅れるとの見方が強まっている。日本政府関係者は14日、都心への移転案について「聞いていない」と語った。
読売新聞
2024/11/15 05:00
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