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衆院選が15日に公示され、候補者はさっそく街頭に立ち、有権者に支持を呼びかけた。「政治とカネ」をめぐる問題や政党間の連携のひずみが反映され、選挙の枠組みにも変化が生じるなか、12日間の選挙戦が始まった。
埼玉5区(さいたま市大宮区など)は、自民前職の牧原秀樹法相(53)が立憲民主前職の枝野幸男元代表(60)に挑む。前回は接戦だったが、7回目の挑戦で初勝利を目指す今回は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係が新たに判明したなかでの戦いとなる。
「古い政治を刷新するため、皆さんの力を貸してください」。牧原氏は15日、さいたま市西区でこう訴えた。法相として初入閣したが、旧統一教会や関連団体主催の集会などへ秘書も含めて計37回参加したことが1週間前に判明したばかり。陣営関係者は「問題発覚後、有権者の反応が悪くなった気がするが、地道にやるしかない」と話す。
11回連続当選を目指す枝野氏は9月の党代表選で敗れたものの、知名度は抜群だ。選挙期間中は全国を飛び回る予定だが、15日夜は地元に戻り、JR大宮駅で第一声を上げた。自民党の裏金や旧統一教会の問題などを挙げ、「今の政治が時代の変化についていけていない。徹底して人を支え、育てるビジョンを持ってこの国を立て直したい」と訴えた。
共産新顔の山本悠子氏(72)は「誰もが希望を持って生きられる社会をつくる」と主張し、れいわ新選組新顔の辻村千尋氏(56)は「減税を求める声を届けたい」と訴えた。(岩堀滋、黒田壮吉)
朝日新聞
2024/10/15 21:30
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