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立憲・野田元首相が「政権交代前夜」の政策発表 政治改革を前面に [立憲]:朝日新聞
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松井望美 2024年9月6日 7時00分
立憲民主党の野田佳彦元首相(67)は5日、国会内で記者会見し、党代表選(7日告示、23日投開票)に向け、「政権交代前夜」と題した政策集を発表した。早期の衆院解散・総選挙を想定し、自民党派閥の裏金事件への対応として政治改革の徹底を前面に掲げた。自民支持から離れた中道保守層を取り込んで政権交代を目指す考えを示した。
野田氏は会見で、「汚れた政治のウミを出し尽くさなければいけない。政権交代こそが最大の政治改革だ」とし、政治資金規正法の再改正に言及。企業・団体による献金やパーティー券購入の禁止、政党から議員に支出され使途公開の義務がない政策活動費の廃止、「連座制」強化などを打ち出した。国会議員の世襲の制限や、国会議員定数の削減も掲げた。
野田氏は「我々は中道だ」とも訴え、外交・安全保障分野では政策集に「日米同盟を基軸とするこれまでの政策の基本を踏襲」と書き込んだ。会見では「現実的な政策展開をしていきたい」と述べ、自民党政権からの継続性を強調した。一方、防衛増税は否定した。
経済では「分厚い中間層の復活」を掲げ、「格差の拡大に歯止めをかけていくことが最も今、重要な政策だ」と強調。教育無償化に取り組む考えを示した。
代表選には、枝野幸男前代表(60)が立候補を表明。泉健太代表(50)や江田憲司元代表代行(68)、吉田晴美衆院議員(52)も意欲を示している。(松井望美)
野田佳彦元首相が掲げた主な政策
◆企業・団体献金や政策活動費を禁止するための政治資金規正法の再改正
◆国会議員の世襲制限
◆被選挙権年齢を衆院18歳、参院23歳に引き下げ
◆国会議員定数の削減
◆防衛増税は行わない
◆内閣人事局をはじめとした公務員制度の再検証