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自民党の小林鷹之前経済安全保障担当相(衆院千葉2区、4期)が19日、国会内で記者会見し、9月に行われる党総裁選への立候補を表明した。
小林氏は2021年7月、選挙区の千葉県八千代市で開かれた世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の友好団体が共催したイベントに出席。このイベントに参加した男性によると、小林氏はあいさつの中で旧統一教会の教義に共感を示す発言をしていた。小林氏は記者会見で、この点について「ご指摘いただいたような発言をした記憶は一切ありません」とあらためて否定した。
小林氏は、2022年8月の記者会見でも「一言一句は覚えていないが、発言はしていないと思う。旧統一教会の教えを存じ上げないので、それを肯定するような発言はしていない」と述べている。
◆「岸田首相の旧統一教会へのスタンスを堅持」
小林氏は8月19日の記者会見で、2021年7月のイベントに参加した経緯について「地元の方々から誘われ、自転車レースみたいな感じだったが、地域のスポーツ行事という認識で参加した。今振り返れば、主催者の確認をもっと本当に徹底してやっておけば良かったなと、ある意味軽率だったと反省している」と説明。その上で、「ただ、過去に選挙支援の依頼をしたことも、金銭のやり取り含めて、一切関わりはない。現在も当然、関わり合いはないし、今後も持つつもりはないし、そうならないようにしっかりと気をつけていきたい」と強調した。
総裁選への不出馬を表明している岸田文雄首相が、旧統一教会への解散命令請求に踏み切ったことを念頭に、「岸田総理の旧統一教会に対するスタンス、これを私もしっかりと堅持していく」とも語った。
◆「一人一人に思想信条を聞くのは限界がある」
記者会見では、「小林さんの地元の有力な支援者の中に、複数の統一教会の関係者、地区の幹部がいることを確認している。厳しい対応を取れるのか疑問だ」との質問も出た。
これに対しては、「それぞれの人が私人で、一人一人のプライバシーにおそらく関わる話。思想信条、あなたは何を信じていますかと一人一人聞くことは限界があることは、認識いただきたい」と答えた。(宮尾幹成)
東京新聞
2024年8月19日 16時59分
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