24/08/03 09:20:35.15 GqJenwmw9.net
お盆明けの本格的な総裁選政局を前に凪状態の永田町だが、自民党内では水面下で、岸田総裁再選への流れがつくられているというから驚く。理由は、自民党内に蔓延する「解散恐怖症」だ。少し前までは、「岸田さんじゃ選挙に勝てないから、表紙を変えろ」が渦巻いていたが、ここへきて、「表紙を変えても選挙に勝てない。今秋の解散は無理。来年以降へ先送り」という“願望”が出てきたのだ。
国会閉会中で地元に戻っている自民党議員らは、世論の逆風の強さにたじろいでいる。
「支援者を集めた会合で、『今度の総裁選で岸田さんに代わってもらい、自民党を改革する』と訴えてもシラケムード。逆に『総裁の顔が代われば自民党は変わるのか。政治改革で誰も声を上げなかったじゃないか』と責められてしまった。有権者は自民党自体に愛想を尽かしている」(閣僚経験者)
派閥ぐるみで10億円近い裏金をつくっておきながら、幹部連中は誰も責任を取らないばかりか、政治資金規正法のザル改正でお茶を濁してりゃ、支援者にだって自民党離れが起きるのは当然だ。解散総選挙が怖くて、「どうせなら、来夏の参院選を衆院選より先にやってもらって、お灸はそっちで引き受けて欲しい」(中堅議員)という身勝手な話まで聞こえてくる。
■「来年になれば景色が変わる」
そこで岸田首相周辺は、「衆院の任期満了まで1年以上ある。岸田さんは年内は解散しない」とふれ回って、総裁選での支持集めに動いている。
「新総裁になれば国会での首班指名で首相を選ぶことになる。『まずは解散して信を問え』と野党に攻められるだろう。岸田さんの総裁再選なら、首相としてはそのまま続投だから、解散せず続けられる」(前出の閣僚経験者)という論理だが、自民党内が総ヘタレ状態で、まさかの岸田再選の流れが急浮上というわけなのだ。
「来年になれば景色が変わる」─。そんな期待で逆風が収まるのを待っているようだが、むしろ逆だろう。解散の先延ばしは、問題の先送りでしかない。報道各社の世論調査で「岸田首相は9月の総裁任期満了で辞めて欲しい」が7、8割に達しているのに、岸田再選なら国民感覚とズレまくり。だから愛想を尽かされる。
こうなったら自民党はトコトンまで地に落ちて、下野するしかない。
日刊ゲンダイ
24/08/03 06:00
URLリンク(www.nikkan-gendai.com)