24/05/20 18:16:52.91 M2s4Rv9j9.net
やっぱりこれが“自民クオリティー”なのか─。
日曜(26日)が投開票の静岡県知事選をめぐり、自民党が弱り目にたたり目だ。選挙応援に入った地元選出(衆院静岡1区)の上川陽子外相(71)の失言→撤回騒ぎのことである。
上川大臣は一昨日(18日)、女性支持者が多く集まった会合で、自民党推薦候補の当選に向け、「この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」と演説。これが女性と出産を結び付けた不用意な発言だと批判を浴び、SNSで炎上。野党からも「女性に対する配慮に欠ける」「子どもを産みたくても産めない人がたくさんいる」などと苦言が飛んだ。
で、一夜明けた19日、上川大臣は慌てて発言を撤回。「女性のパワーで私という衆院議員を誕生させてくださった皆さんに、いま一度、女性パワーを発揮してもらい知事を誕生させようという意味で言った」と釈明し、「私の真意と違う形で受け止められる可能性があるとの指摘を真摯に受け止め、撤回する」とした。
上川大臣に女性差別の意図はなかったとしても、演説では「うみの苦しみは、きょう男性もいらっしゃいますが、本当にすごい」とも話している。「女性がうまずして何が女性でしょうか」というフレーズもそうだが、感覚の古さがアウトだろう。柳沢伯夫厚労相(2007年当時)の「女性は子をうむ機械」を思い起こさせる発言で、自民党内に蔓延する「伝統的家族観」の呪縛の強さを思わせる。
「何もしない。議員バッジをつけているだけの人」
静岡県知事選には6人が出馬し、自民党推薦の大村慎一元副知事(60)と立憲民主、国民民主両党が推薦する鈴木康友前浜松市長(66)の事実上の与野党対決の構図。告示前から大村氏が鈴木氏を追いかける展開になっていて、足を引っ張る静岡の“不祥事トリオ”の存在が揶揄されていた。組織的に裏金をつくっていた安倍派の座長だった塩谷立元文科相。「パパ活不倫」発覚で議員辞職した宮沢博行前防衛副大臣。未成年女性との「飲酒パパ活」疑惑が報じられて離党した吉川赳衆院議員である。ちなみに柳沢氏も静岡が地盤だった。
静岡自民は「ロクでもない」と有権者に呆れられていたところに、上川失言の上塗り。さらなる自民離れを招くのは必至だ。知事選は絶望的である。
「麻生副総裁に『このおばさんやるねえ』と持ち上げられて以来、首相候補に浮上とチヤホヤされていますから、気持ちが緩んで、脇が甘くなっているのでしょう。政治家、ましてや大臣は、あらゆる言葉に慎重さが求められる。地元を取材すると、『何もしない。議員バッジをつけているだけの人』という評判です」(政治評論家・野上忠興氏)
これで上川大臣は「ポスト岸田」から脱落。そもそも上川大臣が首相候補と言われるようになったのも、支持率ダダ下がりの自民が「女性初の宰相」でイメージアップと政権維持を狙うという、男の論理の女性利用。
それに乗っかるだけの上川大臣は最初から器じゃなかった。
日刊ゲンダイ
5/20(月) 15:03配信
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