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二階氏の三男を「後継指名」した和歌山町村会長を直撃!「二階氏は政治家として一流」「これは世襲ではない」の理屈とは | AERA dot.
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2024/04/26/ 06:30
今西憲之
目次
3ページ ・「町村会が要請したので世襲と言い切れない」
4ページ ・世耕氏支持者は「勝ち目もある」
町村会から出馬要請を受けた二階伸康氏(左から2人目)。右隣が会長の岡本章・九度山町長
自民党の二階俊博・元幹事長の体調不良がささやかれる中で、地元の和歌山県町村会は4月24日、二階氏の三男で、二階氏の公設第一秘書を務める伸康氏に出馬を要請した。
【写真】二階氏の後継に名前があがっていた長男・俊樹氏
24日朝、和歌山県印南町役場の町長室で、二階伸康氏への出馬要請は行われた。
伸康氏が町長室に現れると、待ち受けていたのは、町村会会長である岡本章・九度山町長、同副会長の日裏勝己・印南町長、西前啓市・古座川町長の3人。
岡本氏が「出馬要請」と書かれた表彰状を思わせる書面を手に、
「次期衆議院議員選挙にあたり、和歌山県町村会は町村長の総意により貴殿に出馬要請いたします」
と読み上げ、伸康氏に手渡した。当初、こわばった表情だった伸康氏だが、書面を手渡されると、嬉しそうな笑顔を見せた。
その後、記者団に囲まれた伸康氏は、
「重く受け止め、熟慮します」
と、立候補を明言こそしなかったが、
「まだ父(二階氏)には相談していない。ただ衆議院は常在戦場で、長く回答に時間はかけられない」
と前向きに答えた。周囲には地元の支援者が待ち構え、拍手が沸き上がった。
二階氏の後継としては、やはり秘書として地元を取り仕切る長男、俊樹氏の名前もあがっていた。俊樹氏は2016年におひざ元、御坊市長選に出馬したが大差で落選。当時、筆者は週刊朝日で取材したが、俊樹氏について「上から目線」だという声を地元ではよく聞いた。
伸康氏は、そのことを知ってか知らずか、記者団に対しても低姿勢で、何度も頭を下げていた。
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岡本氏は「和歌山のキングメーカー」
(略)
「町村会が要請したので世襲と言い切れない」
だが、伸康氏が出馬となると当然、世襲批判が浮上してくることは明白だ。これについては、
「私は二階氏が引退を表明してから会うことも連絡もしていない。二階氏が伸康氏を、と言えば世襲だが、町村会が独自で人物本位で伸康氏へ出馬要請を出したので、そうとは言い切れない」
と、あからさまな世襲ではないという理屈を語り、こう続ける。
「和歌山のために尽くしてきた政治家である、二階氏。その二階ブランドはとても重く、選挙を有利に戦うにはそこも必要だ。二階さんも世耕さんもいなくなり、頼み事ができる国会議員がいないので、我々の手で作り上げたい、それが伸康氏だ」
では、なぜ世耕氏ではないのか。
「町村会で世耕氏の名前はあがっていない。1人も聞いていない。衆議院にくら替えしたいと、前回の衆院選も(二階氏の地盤の和歌山3区から)出そうになった。世耕氏は首相になりたいと、自分のことを考えて、新和歌山2区に出たいんですよね。個人のこと、私のことで、大義がない。和歌山県のこと、日本のことを考えているのか疑問だ。世耕氏が自民党を辞めた時に電話をもらいました。その時ハッキリと(裏金事件を)『秘書のせいにしてぬくぬくとやって、本来は議員辞職すべきじゃないか』と言ったら、世耕氏から反論がなかった。それに比べて二階氏は責任をとって(次の選挙に)いかないと決断した。政治家として一流だ」
とはいえ、岡本氏も世耕氏が衆院選に出馬するのではないかとみており、
「伸康氏と世耕氏の戦いとなったらみなさん(メディア)は面白いでしょう。でも、こちらは組織をあげて伸康氏を応援する」
と語った。
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「二階家分裂の可能性もある」
(略)
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