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「こんな環境アセスメントが通ればどんな再開発も可能に」 神宮外苑を巡る日弁連声明に関わった弁護士の懸念:東京新聞
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)
2024年3月24日 12時00分
東京・明治神宮外苑地区の再開発を巡り、日本弁護士連合会は3月、都の環境影響評価(アセスメント)の評価書の内容に問題があるとして、審議のやり直しや、工事の停止検討を求める会長声明を出した。取りまとめに関わった牛島聡美弁護士が取材に応じ「われわれの感覚では、このアセスが通ればどんな再開発でも可能になってしまいかねない」と指摘する。(森本智之)
環境アセスメントでは、再開発が外苑の自然環境に与える影響を事業者自らが調査し、都がその内容を確認する。三井不動産など事業者側がまとめた評価書は都の承認を経て2023年1月に告示。これを受け同3月に着工していた。
◆イチョウの生育不良、評価書に記載せず
評価書の内容について、牛島氏が特に問題視するのが、外苑のシンボルであるイチョウ並木を巡る記載だ。評価書がまとまる直前の22年秋、文化財保護を提言する専門家組織の日本イコモス国内委員会の石川幹子理事らが一部で枝が枯れたり樹勢が衰えるなど生育状況に問題が見つかったと公表。事業者側も「落葉が早い木がある」と認めた。
だがこの生育不良は評価書に反映されなかった。評価書では、生育不良が見つかる前の、いずれのイチョウも健康に問題がないとする調査結果が記載された。牛島氏は「実際には衰退が確認された木があるのに、記載されなかった。再開発が環境にどんな影響を与えるのか検討するのに、現在の状況が正確に把握できていない」と批判する。
(略)
日弁連の会長声明は3月14日付。会内の公害対策・環境保全特別委員会や諸手続きなどを経て1年かけて取りまとめた。
※関連
日本弁護士連合会:「神宮外苑地区第一種市街地再開発事業」に対する東京都環境影響評価条例の適用に関する会長声明:
URLリンク(www.nichibenren.or.jp)
(略)
2024年(令和6年)3月14日
日本弁護士連合会
会長 小林 元治
(略)
※全文はソースで。