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岸田文雄首相は26日の衆院予算委員会の集中審議で、清和政策研究会(安倍派)の会長を務めた森喜朗元首相に対して、裏金問題を受けた党の聞き取り調査をする必要はないとの認識を示した。安倍、二階両派の議員ら91人への調査で森氏は対象に含まれていなかった。
「なぜ森氏に聞き取りをしなかったのか」と立憲民主党の奥野総一郎氏から問われた首相は、「調査の報告書では、清和政策研究会では遅くとも十数年前から(裏金作りが)行われていた可能性が高いとされた。他方、具体的にいつどのように始まったかまでは判然としないと記載されている」と答弁した。
奥野氏が「わからないなら森氏に潔白を証明してもらえばいい」と聴取を求めたが、首相は「調査の中で森氏の具体的な関与を指摘する発言はなかったことから、聴取は必要ないと判断したと受け止めている」と語った。(三輪さち子)
朝日新聞
2024/2/26 19:30
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