23/07/01 06:44:01.62 GBVARsba9.net
中部地方に住む50代の女性は6月上旬、自分と両親のマイナンバーカードを、自治体に返納した。
「政府が信用できなくなったんです」と言う。
「便利」と思っていたのに
5年前、運転への不安から運転免許証を返納した80代の父親が、「身分証明書になるものを」とマイナカードを取得した。
健康保険証としての利用を申し込んだり、公金受取口座の登録をしたりすれば、合計2万円分のマイナポイントがもらえる。
新型コロナウイルスのワクチン接種証明書もアプリで発行できた。「ずっと便利だなと思ってきました」
次々に明らかになったトラブル
だが、次々にマイナカードの「穴」が明らかになる。
2022年10月、政府は現行の健康保険証を24年秋に廃止し、「マイナ保険証」として、マイナカードと統一する方針を明らかにした。
だがその頃、マイナカードを保険証として使える病院は近所には少なかった。
利用できる病院でも、「データがありません」と何度もエラー表示が出て、結局、従来の健康保険証を自宅に取りに戻ることもあった。
今年の春からは、コンビニエンスストアで住民票を取得する際に、別人の情報が出てしまう問題が相次いで発覚。マイナ保険証に別人の情報が登録されるというトラブルも多数明らかになった。
「漏れた情報で詐欺に遭ったら」
父親から、「マイナカードの個人情報が漏れることで、詐欺に遭ったらどうしよう」と相談を受け、返納を決めたという。
「カードを持っているだけで怖い」と親子で不安が募っていた。
自治体の窓口で「返納届」を提出した際、返納の理由を書くように促され、「不安だから」と記した。
職員からは再交付を受ける場合の説明も受けた。だが女性は、「本当にセキュリティーが確かだと信じられるまで、再交付は受けない」と考えている。
朝日新聞
2023/6/30 16:00
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