19/02/01 12:46:52.25 7QT+UWF70.net
「私は、日本全体の賃金動向を見る際には、「毎月勤労統計」よりも「GDP統計」の
なかの「雇用者報酬」のほうがよいと考えている。
その理由は「毎月勤労統計」はすでに雇用されている雇用者(正規も非正規も含まれる)
の1人当たりの賃金(月給)の動きであるが、「雇用者報酬」は支払われた給料総額を
示したものだからだ。
つまり、「毎月勤労統計」はあくまでも、すでに企業から雇用されていた人の1人当たり
の賃金の動きを示したものであり、そこには雇用が増えたかどうか(新たに雇い入れた
人数)は反映されていない。
一方、「雇用者報酬」はその時期に働いていた人がもらった給料の総額である。
すなわち、「毎月勤労統計」が1人当たり賃金の動きであるのに対し、「雇用者報酬」は
「雇用者数×1人当たりの賃金」であらわせる。このことから「毎月勤労統計」と「GDP
統計」の「雇用者報酬」に差が生じているのは、「雇用者報酬」には「毎月勤労統計」に
反映されていない雇用者数の増加(失業者の減少)が反映されているからだということが
わかる。どちらがより正確に、日本人全体の給料(名目賃金)の動きをとらえているかと
いえば、これまでの理由から「雇用者報酬」のほうであると考える。」(世界が日本経済をうらやむ日)
*実際、安倍政権成立以降、「GDP統計」のなかの「雇用者報酬(名目)」を見ると
賃金は「毎月勤労統計」より大きく増加しており、その差は拡大し続けている。野党は
広い視野・経済学的観点をもって議論しようね?!