19/01/12 20:50:07.05 TIOZa3xn0.net
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それは歴史上最も過激な資金供給だ。日本経済をデフレから救い、
成長を支援するため、日本銀行は量的・質的金融緩和策の下でこの5年半余りに
400兆円近くを市場に供給した。ただ一般庶民にはその恩恵がほとんど行き渡っていないようだ。
北は秋田県から南は沖縄県までの全国各地で、若い夫婦や町工場の経営者、
タクシー運転手らを対象に行った20件余りのインタビューを通じて、
厳しい現実が浮かび上がった。安倍晋三首相の経済再生計画である
アベノミクスの中核を成す異次元金融緩和策は、日銀の黒田東彦総裁が実現を任された、
流れを変え得るゲームチェンジャーにはなっていない。
アベノミクスに不満
日銀が異次元緩和策を導入して以降、確かに日本の経済成長率は年率でプラス
約1.2%と潜在成長率を上回る伸びを示している。為替市場では円相場が対ドルで大きく下落し、
円安を追い風にトヨタ自動車の利益は過去最高水準に達した。日経平均も約27年ぶり高値を回復した。
ただ、インフレ調整後の所得は年間0.7%減少。人口の高齢化や減少による
経済の先行き不透明感を一因とする日本人の「デフレマインド」を克服するのは極めて難しい。
市場の関心は金融緩和の出口策に向かっているが、日銀が目指す物価安定目標2%の達成はまだ道半ばだ。
東大阪で溶接業を営む永井知明さん(68)は、日銀の緩和策は
会社存続の助けに全くならないと語った。毎年、周辺の工場が閉鎖されていくという。
戦後の工業復活に乗ろうと50年前に大阪へ移ってきた永井さんだが、
大手企業が安価な部品を求めるため何年にもわたり利益が削られており、
「アベノミクスから得たものは何もない」と話す。
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