18/04/20 14:21:01.36 a7KbdLZu0.net
小林よしのり
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わしはセクハラを根絶せねばならないと思っているし、『よしりん辻説法』で描いたように、
セクハラ・パワハラをなくすMe too運動にも「基本的には」賛成している。
財務省の福田事務次官は週刊新潮の報道後、すぐに謝罪すべきだった。
謝罪し、反省し、そして仕事を続けるべきだった。報道後の対応が全くダメだった。
今もセクハラ自体を否定するようになったのは最悪の対応だと思っている。
だが、それでもテレビ朝日の方がもっと悪いと思う。
女性記者は福田次官のセクハラが嫌なら、行くべきではないし、「組織人として行かざるを得ない」というなら、
そんな取材を強要している組織自体が「パワハラ」をやっている。
女性記者が糾弾すべきはテレビ朝日だろう。
美人を差し向けて、情報を取ろうとしているのは間違いない。
それが取材ならば、テーブルに堂々と録音機材を置くべきだ。
その瞬間にセクハラ発言を封じることができる。
こっそり録音して、他のメディアに渡すのは卑怯である。
「公的」な付き合いなのか、「私的」な付き合いなのかを
曖昧にして取材しようという姿勢が、セクハラ発言を誘発しているのだ。
ただしわしは、「公私混同」をうまく利用する取材方法が悪いから止めろと言う気もない。
「公私混同」させて男の油断を突き、情報を引き出すという「くノ一戦法」をやるのなら、
男が「私的」な感情をむき出しにするのを適当にあしらうべきなのだ。
世の中がピューリタニズムの方向に流れるばかりでは、共謀罪の目指す世界と変わらない。
右傾イデオロギーも、左傾イデオロギーも、バランスが崩れるのが常だ。
わしは、セクハラをなくす立場から、福田事務次官よりテレビ朝日の方が悪いと判定する。