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国会報告前にTV出演 “森友疑惑に白旗”会計検査院長の魂胆
2017年11月11日
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“甘噛み検査”でお茶を濁す気か―。森友学園への国有地売却を巡る8億円値引き問題を検査している会計検査院。国会報告は今月末だが、なぜか9日、河戸光彦院長がNHKのインタビューに登場し、検査内容についてアレコレと明かしていたから驚いた。
会計検査院の院長がわざわざこのタイミングでテレビ出演したのだ。てっきり森友や財務、国交両省をバッサリ切り捨てるのかと思ったら、違った。河戸院長の口ぶりは、モゴモゴというのか、何か奥歯に物が挟まったようだった。
「検証には書類が保存されていることが必要で、その一部が欠けていて、部分的に検証できないような状況は問題がある」
「積算のやり方は特殊な事情があれば、特例的なやり方を考えることもある。正解がひとつとはなかなか決められないのではないか」
■インタビューでアリバイづくり
一体、河戸院長はインタビューで何が言いたかったのか。会計検査院に「厳正な検査報告」を申し入れた市民団体の醍醐聰東大名誉教授はこうみる。
「国会への報告前に検査内容を示唆するような発言をすること自体、大いに疑問ですが、真相究明を半ば諦めたかのような院長の発言は“検査の限界”を文書管理のせいにして結論をあらかじめエクスキューズする意図�